雨の日も暑い日も、登園を支えてくれた“おとも”たち【杉浦さやか「おやこ プチプラごっこ+ plus」vol.3】
安く、楽しく!をモットーに5歳の娘。ふきちゃんとプチプラ生活を楽しむ、イラストレーター杉浦さやかさんの生活のあれこれweb版。
この3月で保育園を卒園した娘。なによりさみしいのが、私の担当だった朝の送りがなくなってしまったこと。4年間で渡り歩いた3つの園は、全部隣町。歩けば大人の足で20分はかかる道を、雨の日も風の日もともに駆け抜けました。
3歳の5月に認可保育園に入ることができて、落ち着いた秋ごろにはじめたのが”半分徒歩通園”。1,7㎞の道のりの半分を、歩かせることにしたのです。新しい園では園庭があるからか、滅多にお散歩に行かなくなってしまったのと、もともと歩きたがらない子だったから。毎日少しずつでも運動させようと、酷暑の時期や私の仕事に余裕がない時以外は、駐輪場に自転車を止めて歩きました。
最初はやはりいやがったので、「〇〇ちゃんと山登りに行くための練習だよ」「制作のための葉っぱを拾おう」など楽しいことで釣ったり、「じゃあこれからずっとお父さんと行ってもらう」とつい脅したり。なにより「お母さんは歩くのが大好き。あなたと歩くと楽しい」ことを伝えてきました。
しぶしぶ歩きはじめても、季節の花を眺めたり、木の実を拾ったりするうちにすぐにご機嫌に。たくさんおしゃべりしながら、朝の散歩を楽しみました。年長のおわりごろには、「ぜんぶ歩く」と、30分かけて家から踏破する日も。おかげで滅多に風邪も引かず、だいぶ身体がしっかりしました。
きっと保育園時代のことを思い出すたび、娘と歩いた朝の風景が浮かぶのだろうな。私の気分転換にもすごく役立っていたので、さて、これからどうしようかな。
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杉浦さやか Sayaka Sugiura
1971年生まれ。日本大学芸術学部卒業。在学中よりイラストレーターとして仕事を始める。 著書に『えほんとさんぽ』『おきにいりと暮らすABC』『おやこデート』(白泉社)、『おたのしみ歳時記』(ワニブックス)、『ニュー東京ホリデイ』『たのしみノートのつくりかた』(祥伝社)他多数。現在、10歳の娘・蕗と夫と3人で東京に暮らす。
杉浦さやか新刊プロジェクト(祥伝社)
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杉浦さやかTwitter
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