これまで子どもの反抗期、アンガーマネジメントと学んできて、理解したはずなのに、3歩進んで2歩下がる日々。「わかっているのに、なんでガミガミをやめられない？」と自分でも歯痒いものがありました。

本誌では、あまりに頻発するプチぎっくり腰に、身体の歪みとイライラの関係を疑い、整体トレーナーである奥谷まゆみさんに身体をみてもらった経緯を書きました。
いい姿勢で生活できるようになると、体もメンタルも不調は無くなる、というのが奥谷さんの考え。いい姿勢とは背筋を伸ばすことではなく、後ろにいきがちな腰を”立たせる”こと。最終的に正しい姿勢で歩けるようになると、歩くだけで不調を修正できるようになるのだとか。
取材では基本的なエクササイズを教えてもらい、後日個人的にからだレッスンを受けてもう少し細かく習いました。3週間毎朝、30分ほどでできるエクササイズで……状況が大きく変わりました！

奥谷さんに、「身体が変わるとイライラとの距離がちょっとできてくるよ」と言われて、半信半疑だったのですがーーいやホント。私の心の持ちようが大きく変わったみたい。

最初の10日ほどはケンカも多かったけど、”早く寝させる”&”タブレットの時間制限”は死守、というマイルールに固執してしまっていたのが、「まぁいいか」と見逃せる回数がぐっと増えたのです。そうやってある程度好きにさせておくと、今まで一度もできなかった”指示せずとも自分からお風呂に入る”、”自分から寝室に向かう”ができて……感動で思わず拍手。娘もほめられてうれしかったようで、素直に聞いてくれるようになってきました。

寝る時間は少しずれ込んでしまったけど、”毎日ケンカ”よりよっぽど快適。もちろん小さなバトルもあるけど、回数がうんと減りました。奥谷さんにみてもらったとき、私の身体は完全に骨盤が後ろにいった後屈姿勢。
「身体の前後差が大きいね。これは腰痛が起こりやすいわ。下半身は行きたくないの。でも行かなきゃ！って、 気持ちで上半身を持っていこうとしている感じ」骨盤は元々後ろにいきやすくできているけど、心が消極的なときもそうなりやすいのだとか。
ここ数年イライラと共に無気力にも悩まされていたので、大きく納得。骨盤が後傾していると背中が丸まり、お腹や腰の仙骨が硬ーくなる。頭が前に出るから首もコチコチ。リラックスのもとである副交感神経が出る仙骨と首がそんな状態だから、交感神経が優位になって「まぁいいか」と思いにくく、いつもベースはイライラそわそわになってしまうのだそう。スマホ姿勢のせいで、私のような身体はとても増えているのだとか。

最後に、奥谷さんに聞いた、効果抜群の”いい姿勢になれる”エクササイズから、ストレスが溜まっているときのお腹ほぐしをご紹介。

エクササイズはずっとやらなくちゃいけないものではなく、正しい姿勢が身について、少し意識すれば自然とできるようになる状態になれば、やめてOK。正しい姿勢できているか鏡でチェックして、まずは家の中で練習してみるといいそう。
ずっとは難しいので、歯を磨いているとき、朝ごはんのとき、この廊下を歩くとき、など自分でルールを決めて、いい姿勢をしてみることをすすめられました。まずは2～3週間をめどに、エクササイズに取り組んでみてください。奥谷さんの「note」やインスタグラムにもエクササイズもやり方が載っているので、そちらも参考に。

なんだかイライラ、なんとなく不調、低空飛行だなぁと感じている方におすすめです。

kodomoe6月号では、Vol.5「イライラしづらい身体って？」というタイトルで、身体の重心と心の深～い関係について、奥谷まゆみさんがアドバイスしてくれました。本誌でもお楽しみください♪