2024年4月20日

4月号付録絵本『スーパーマーケットはなまる~おみせがあくまえに~』作者やまもとしんじさんにインタビュー!【コドモエ絵本作家インタビュー】

今号の付録絵本の「スーパーマーケットはなまる〜おみせがあくまえに〜」。ユニークなさがしえ絵本を数多く手がけてきた、作家のやまもとしんじさんにお話を伺いました。記事の最後には、付録絵本のこたえもありますよ!

スーパーマーケットはなまる〜おみせがあくまえに〜


やまもとしんじ
福岡県出身、三重県育ち。絵本作家・イラストレーター。著書に『にっぽん全国のさがしもの』(PHP研究所)、『アトムキャットーA・TOMCATー(手塚治虫/原作 世界文化社)』など。CMや教育番組用に立体オブジェも手がける。

それぞれの見開きで
ストーリーを感じられるのが
さがしえ絵本の魅力

カラフルで楽しいやさいたちが目に飛び込んでくるやさい売り場。実際のスーパーマーケットを参考に描いています。

「はなまる」はインスタグラム
で皆さんと決めました

――この絵本の着想のきっかけを教えてください。

 食べものは見ても、食べても、お話に出てきても、幸せな気分になれるものだと思っています。以前から、子どもたちに食に興味を持ってもらえる絵本を作りたいという思いを持っていました。

――本作の舞台はスーパーマーケットです。

 食べもの絵本ということで、子どもにとって身近で、いろいろな食べものが集う場所、と考えたときに頭に浮かんだのがスーパーマーケットでした。

――制作中、特に楽しかったのはどんなところですか?

 キャラクターに目を描き入れると、一気に作品がイキイキとしてくるので、その瞬間がいつも描いていて楽しいところです。

――絵本の中で、ご自身でお気に入りのページは?

 どのページも気に入っているんですが、「やさい売り場」の絵は特に思い出があり、仕上がりも気に入っています。
 この絵本は、kodomoeの付録ということで、やわらかい色合いで描くなど、今までと絵の雰囲気を変えて描きました。なので、描き始めは不安も抱えながらだったのですが、この絵が完成したときに、「なんとかいけそう!」と絵本を完成させる自信にも繋がった一枚でした。

――これまでにも多く描いてきた、さがしえ絵本の魅力とは?

 物語全体を通してのストーリーだけでなく、それぞれの見開きの絵からも、ストーリーを感じられるのが魅力だと思います。
 登場するキャラクターすべてに表情があるので、読者の皆さんにも、それぞれのページでストーリーを想像して楽しんでもらえると嬉しいです。

――制作中には、読者の方との交流もあったそうですね。

「はなまる」のマークは、制作の様子を発信していたインスタグラムで、視聴者の方々と一緒に決めました。おかげで、僕にとっても思い出のロゴマークになりました。

――絵本を読む子どもたちへのメッセージをお願いします。

 スーパーマーケットはなまるに、皆さんの好きな食べものはありましたか? 決められたさがしもの以外にも、絵を見たり、好きな食べものを探したり、この作品を楽しんでもらえると嬉しいです。家族や友達と楽しい会話が生まれる一冊になりましたら!

やまもとさんが一番好きな瞬間という、キャラクターに目を入れるところ。

全ページ、手描きで描いています!
制作の様子を紹介

1

「イラストボードへ鉛筆で下描きします」

2

「背景は目立ちすぎない程度に。着彩は水彩絵の具を使用します」

3

「モチーフ本来の質感を目指して、美味しそう!と思ってもらえるように描きます」

4

「アウトラインを描くことで、すべてのキャラクターに命を吹き込み、完成です!」

1000超のキャラクターを
鉛筆と絵の具で生み出す

ラフの制作から、細かい仕上げまで、全てを紙の上で描き上げるのがやまもとさんのこだわり。
今回の絵本の制作期間は約4か月。その間は、1日のほぼすべての時間で机に向かって絵を描いてきました。

(kodomoe2024年4月号掲載)

『スーパーマーケットはなまる~おみせがあくまえに~』が付録のkodomoe4月号はこちらから。

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