やっかいな頭痛の原因は? 頭痛タイプ別解消法
産前産後のママのカラダを整える人気整体師であり助産師の是枝貴子さん。キャンセル待ち100人以上、芸能人や有名アナウンサーも通うカリスマ助産師が、悩める女性のカラダをサポート。産後のトラブルを10回にわたり解決する連載第7回。(kodomoe2016年12月号掲載)
撮影/志田三穂子 イラスト/堀川波
「ママのボディメンテナンス ~産後のトラブル10選~」これまでの連載はこちらから
誰にでも起きる突然の頭痛
子どもが5か月のときに、突如としてズキンズキンと激しい頭痛に襲われ、嘔吐したことがあります。初めてのことだったので自分でもびっくりしました。
同じような経験ありませんか? 私の場合、ひどい頭痛がする2、3日前から子どもの風邪で夜中に何度も起きていたので、明らかに睡眠不足でした。疲労がピーク!というわけです。
その日の夜は授乳をやめて、夫にミルクをあげてもらうことにし、私は朝まで寝かせてもらいました。そのおかげで頭痛も解消。スッキリと朝を迎えることができました。授乳中は強い頭痛薬も飲めないですし、どう対処すればよいか悩みますよね。
頭痛は年齢問わず、女性に多いトラブルですが、ママの頭痛は対処法に困って、サロンに駆け込んでくるママが多いです。私もそうでしたが、ひとり目の育児で、迷いながら一生懸命な毎日。文字通り、肩に力が入っているのかもしれませんね。
知っておこう 自分の頭痛のタイプ
ママの頭痛には、おおまかに3つのタイプがあります。1つめは【肩こり併発型頭痛】。これが一番多いタイプです。
「肩が凝りすぎて頭が痛い」っていうのはこのタイプ。育児中は授乳に抱っこ……と、肩が凝りやすい動作の連続ですもんね。このタイプの頭痛は、肩や首のこりがほぐれると楽になります。
次のタイプは【疲れMAX型頭痛】。睡眠不足や過度の疲労による頭痛がこちら。気力体力が消耗し、体の中のエネルギーが不足しているときに生じる頭痛です。冒頭の私の頭痛もこれです。このタイプはしっかり栄養を摂って、睡眠をとるのがいちばんのお薬です。
3つめのタイプは【イライラ型頭痛】。自分の思い通りにいかなかったり、時間に追われて焦っていたり、周りの人の何気ない言動にイライラしたり……頭に血がのぼっている状態です。これも結構あるあるなことではないでしょうか? この場合は上手にストレス発散ができると解消されやすいもの。自分の時間をちょっとだけでも作れるように、人に頼ってみることも。
一番の薬は自分の時間
「自分の時間をどうやって作るのか?」。ママにとっては深刻な問題です。「リラックスしよう」「ストレス発散しよう」「ストレッチや体操をしよう」と言っても、どうやってその時間を捻出すれば……ですよね。家事や育児に追われ、自分の時間なんて取れないよって思われるかもしれません。でも、ときにはおっぱいをお休みして、ミルクだってOK。たまには、周りの人の力を借りて、睡眠をとる、おいしいものを食べに行く、マッサージに行く、友達とランチをする、ネイルやショッピングに出かけるなどなど! 子どもを預けてまでこんな贅沢できない、と思うかもしれませんが、疲れ切っていたり、辛そうにしているママよりも、ママが笑顔で明るくいた方が、子どもにとっても、パパにとってもハッピーなのは間違いありません。自分のためではなく、子どものために、ママの好きなことをする時間を作ってください。
是枝貴子さん
これえだたかこ/ママのための整体サロン「マミーサロン」主宰。助産師、鍼灸師、アロマセラピストなど数多くの資格を持つ。産科勤務時代、ママのカラダを助けたいと一念発起し骨盤ケアを学ぶ。現在月200名以上のママの施術に従事。
http://www.mommy-salon.com