2017年11月20日

お尻が痛い理由も骨盤です[骨盤・尾骨編]

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産前産後のママのカラダを整える人気整体師であり助産師の是枝貴子さん。キャンセル待ち100人以上、芸能人や有名アナウンサーも通うカリスマ助産師が、悩める女性のカラダをサポート。産後のトラブルを10回にわたり解決する連載第5回。(kodomoe 2016年8月号掲載)
撮影/志田三穂子 イラスト/堀川波

横になるのも立ち上がるのも辛い

 ママのカラダのお悩みは、出産でゆるんだ骨盤が原因のことが多いので、2回にわたって骨盤の話をお届けしています。
 前回は、骨盤のお腹側の骨、恥骨が痛むケースについてでしたが、今回は「仰向けで寝るとお尻の骨が当たって痛い」「まともに座ることすらできない」「立ち上がるときに激痛が……」という、実は私自身も体験した骨盤のお尻側の痛みについてです。
 私の場合は、産後すぐから痛みが出ました。授乳後に立ち上がるとお尻にピキーンと痛みが走り、はじめの2、3歩を歩き出すのが辛かったです。
 産後のママに多いこの痛み、骨盤のお尻側にある尾骨が原因。尾骨は、背骨と骨盤をつないでいる仙骨の先にある骨で、細く動きやすい骨です。妊娠中に分泌されるリラキシンというホルモンの作用で、尾骨を支えている靭帯が緩んで尾骨が飛び出した格好になり、妊娠中から尾骨部痛を訴える妊婦さんも多いのです。
 そして、出産時に、赤ちゃんが骨盤を通るためには、尾骨を押し広げて出てくるわけです。尾骨は元の位置よりも外に飛び出る形になります。尾骨周辺の靭帯は引き延ばされ、痛みが増してしまうというわけです。出産直後から猛烈な痛みを生じる方は、まれに尾骨骨折していることもあるほど。
 外に押し広げられた尾骨が元の位置に戻るためには、ある程度骨盤を締めるための筋力が必須になります。産後1か月以内であったり、痛みで日常生活に支障があったりする場合は、筋トレが負担になるので、トコちゃんベルトなどの骨盤サポートアイテムの活用をおすすめします。

キュキュッとお尻を意識するだけ

 それ以外の場合は、お尻の筋肉をキュッと締めることを意識するだけで痛みが軽減されることも!
 私自身、産後3か月は立ち上がるたびに痛むほどでしたが、お尻の筋肉が落ちたのを自覚していたので、気がつくたびにお尻をキュッと締めたり、座り方に気をつけたり、今回ご紹介する操体法を毎日行って、尾骨部痛を克服しました。
 簡単なセルフケアでも痛みがやわらぎますし、ヒップアップ効果もあるので、ママにおすすめのお尻引き締め運動です。

“かわいい”より“美しい”体型を!

 妊娠すれば誰もが骨盤がゆるみます。尾骨を突き出す格好になる内股は、できるだけしないでほしい。ティーン誌のモデルやアイドルに多い内股ポーズですが、十代になってようやく各部位の骨が結合して完成するのが骨盤です。女性にとっては、命を守り育む大切な骨盤を、流行やかわいく見えるからという理由で広げてしまうなんてことがないようにと思います。
「骨盤ダイエット」もよく聞く言葉ですが、痛みがある場合は症状の改善が何より最優先。ダイエットで体重を産前に戻すことを考えるよりも、体型を戻す意識が大切。内臓の位置を元に戻せば、代謝もよくなります。お尻をはじめ、体型を産前に戻すことをママには大切にしてほしいです。

是枝貴子さん
これえだたかこ/ママのための整体サロン「マミーサロン」主宰。助産師、鍼灸師。その他アロマセラピストなど数多くの資格を持つ。産科勤務時代、ママのカラダを助けたいと一念発起し骨盤ケアを学ぶ。現在月200名以上のママの施術に従事。
http://www.mommy-salon.com

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