2026年6月3日

雨降りの日に読みたい絵本「あまがえるのかくれんぼ」【親子の読み聞かせに。今日の絵本だより】

ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめするweb連載「親子の読み聞かせに。今日の絵本だより」。過去にご紹介した絵本の中からピックアップ。親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。今回は、こどもの日の時期に読みたいこちらの絵本をご紹介します。

あまがえるのかくれんぼ

雨降りの日に読みたい絵本「あまがえるのかくれんぼ」【親子の読み聞かせに。今日の絵本だより】の画像1『あまがえるのかくれんぼ』
たてのひろし/作 かわしまはるこ/絵 世界文化社 1320

今回はこちらの1冊、『あまがえるのかくれんぼ』をご紹介します。

小さなあまがえるの、ラッタ、チモ、アルノー。
仲良しの3匹は、今日も池のそばの草むらでかくれんぼをして遊びます。
鬼はアルノー。
帽子を目深にかぶって目隠しをして、
「もう いいかい?」
「まあだだよー」
チモはすぐに見つかってしまいますが、木のくぼみにかくれたラッタはなかなか見つかりません。
「おーい ラッタ、どこに いるの?」
と心配されて、
「ぼくは ここだよ」
とラッタが飛び降りたら、びっくり!
ラッタの体が、黒っぽい変な色に変わっています。 
アルノーとチモが一生懸命洗ったりこすったりしても、きれいになるどころか、ラッタの体はどんどん黒っぽくなっていきます。
気がつけば、アルノーとチモの体の色も変わってきて……、どうしよう?

写実的なのに自然な擬人化でかえるたちの姿を描く画家のかわしまはるこさんは、あまがえるを何年も飼育して、毎日観察を続けているそうです。
作者のたてのひろしさんはあとがきで、かわしまさんの絵に「ビアトリクス・ポターの描いたピーターラビットを思い起こします」と語っています。
たてのひろしさんも生物画家であり、『しでむし』『がろあむし』(偕成社)など、息をのむほど細密な絵で虫たちの生きる姿を描いてきました。
本作の続編の『あまがえるのぼうけん』(世界文化社)では、愛らしいだけではない、「食べる」か「食べられる」かの日々を生きている3匹の姿が描かれています。

選書・文
原陽子さん

はらようこ/フリー編集者、司書、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

※こちらの記事は、2022年6月にウェブ掲載されたものを再編集しています。

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