
『おもちのかいすいよく 新装版』【親子の読み聞かせに。今日の絵本だより 第374回】
kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子の読み聞かせにこんな絵本はいかがですか。
『おもちのかいすいよく 新装版』
苅田澄子/作 植垣歩子/絵 Gakken 1650円
7月20日は、海の日。
読んだらきっと海に行きたくなる絵本、『おもちのかいすいよく 新装版』をご紹介します。
もーちゃんとちーちゃんは、四角いおもちのなかよしコンビ。
今日はふたりで、麦わら帽子をかぶり、うきわを抱えて海水浴へ。
「いっぱい あそぼうね」
「いっぱい およごうね」
と、早くもワクワクです。
着いた浜辺には、おすしさん、パンさん、やさいさん、いろんなお客さんがいてすっかりにぎやか。
もーちゃんとちーちゃんも水着に着替えて、
「もっち もっち もっち」
と、しっかり準備体操をします。
それではさあ、海へざっばーん!
うきわで波にゆられたり、大きな砂山を作ってトンネルを掘ったり。
たくさん遊んだら、次はお昼寝。
「いい きもち~」
目を閉じて、おひさまの日差しを楽しみます。
そして、ぐっすり眠ったもーちゃんが目を覚ましたら、あれ?
隣に寝ていたはずのちーちゃんが見当たりません。
ちーちゃんは一体どこへ……?
もーちゃんと一緒にちーちゃんを探すうちに、ほかのお客さんのサイドストーリーも自然と見えてきます。
「この子は、海が初めてなのかな?」「あら、日焼けしすぎちゃった!?」と、話も弾みそう。
お話の終わり、巻末ではもーちゃんと無事に出会えたちーちゃんがおしゃべりしているのですが、これを読んだらすぐにまた、最初から読み直したくなりますね。(にくい演出!)
タイトルに「新装版」とある通り、『おもちのかいすいよく』の初版は2016年。
2024年に再登場の『おもちのおふろ 新装版』、2025年刊行の『おもちのおやど』と、3作品が読めるようになりました。
おいしそうで、優しくて、のんびり癒やされる空気感、ぜひ3冊あわせてお楽しみください。
選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、司書、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。





































