2026年5月31日

梅雨の季節にぴったりな雨降りの絵本『かさとながぐつ』【親子の読み聞かせに。今日の絵本だより】

ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめするweb連載「親子の読み聞かせに。今日の絵本だより」。過去にご紹介した絵本の中からピックアップ。親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。今回は、こどもの日の時期に読みたいこちらの絵本をご紹介します。

かさとながぐつ

梅雨の季節にぴったりな雨降りの絵本『かさとながぐつ』【親子の読み聞かせに。今日の絵本だより】の画像1『かさとながぐつ』
二宮由紀子/文 市居みか/絵 瑞雲舎 1430円

梅雨の季節にぴったりなのは、やっぱり雨降りの絵本ですね。
雨の日がうんと楽しくなる、ごきげんな新刊絵本が登場しました。
『かさとながぐつ』です。

玄関の先でわくわくしている、黄色いかさ。
今日は、はじめておうちにながぐつがやってくるんですって。
「ながぐつって、どんな かおかな?
 ぼく、ともだちに なれるかな?」
そこへ、
「こんにちは」
「こんにちは」
とやってきたのは、赤いながぐつ。
ふたりとも、そっくりな姿をしています。

さあ、みんな待望の雨が降ってきた日、かさもながぐつも一緒におでかけです。
「わあい」
「わあい」
と、ながぐつ。
「いあわ」
と、かさ。
そうか、いつも柄が上でスタンバイしているかさは、開いて使われるときは、逆立ちになっているんでですね。
(表紙のかさの顔に注目。)

「ぽつん、ぽつん」
「ぽつん、ぽつん」
足元でながぐつが言えば、上からかさが
「んつぽ、んつぽ」。
「ばっしゃ、ばっしゃ」
「ばっしゃ、ばっしゃ」
と言えば、
「しゃっば、しゃっば」。
どんどん激しくなる雨の中、かさとながぐつのかけあいも、どんどんもりあがって、大きな声になっていきます。
そうしたら、あっ、かさが……。

うん、これは、子どもと声を出して読みあうと、絶対楽しい絵本ですね。
親子で逆さ言葉を唱えている内に、クスクス笑いがこみあげそう。
大雨の中はしゃいで歩いて、かさもながぐつもどろどろでずぶぬれになっても、読後はなんだかとっても爽快感。
次の雨降りの日には、親子で
「わあい!」
「いあわ!」
と真似したくなってしまうかも。
なるほど、心に残るワクワク感には、ピンクの表紙が似合いますね。

選書・文
原陽子さん

はらようこ/フリー編集者、司書、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

※こちらの記事は2019年6月にウェブ掲載されたものを再編集しています。

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