2019年11月13日

朝はお稲荷さんの余りで「子ぎつねごはん」。作るものがよく給食の献立とかぶります……【我が家のごはん日記/八木佳奈さんちの食卓・2】

 忙しいママにとって、日々の家事の中で悩ましいのがごはんのこと。適度に手を抜きたいけれど、家族には栄養のあるものをバランスよく食べてもらいたい。では、食にかかわるお仕事をしているママたちは、家族のごはんをどうしているの? 

フードスタイリストで10歳と6歳の姉妹のママである八木佳奈さんの連載第2回目。日々の献立の決め方、子どもの好き嫌いにどう向き合う? など、参考になるエピソードがいっぱいです♪

八木佳奈さんちの食卓 #week2

<月曜日・朝>

朝はお稲荷さんの余りで「子ぎつねごはん」。作るものがよく給食の献立とかぶります……【我が家のごはん日記/八木佳奈さんちの食卓・2】の画像1

子ぎつねごはん、卵焼き、長芋となすの味噌汁、柿。

以前、お稲荷さんを作ったときに余った揚げを刻んでご飯に混ぜたところ、長女が、「子ぎつねごはんだ! 給食でも出たことある!」と。 私は学生時代に栄養学を学んで、栄養士の資格も持っているのですが、そのせいなのか? 作るものがよく給食の献立とかぶります……。

子ぎつねごはんはお稲荷さんを作るよりも格段に楽なのに、味わいは負けず劣らず……ネーミングもかわいくて気に入っています。 この日は余裕があったので卵焼きも焼けました。

<月曜日・夜>

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鍋しぎ、切干大根のサラダ、白菜のスープ、ご飯。

普段の夕飯は一汁二菜作るようにしています。 献立を決める時に味のバランスが取りやすく、子どもにも無理のない量かな、と気を付けています。 ちなみに、買い物に行くときに献立は一切考えず、その時の旬のもの、美味しそうなもの、安いものなどを購入して、いざ作る時に冷蔵庫の中を見て考えます。 というと、料理が得意だからできる、と思われそうですが……、そもそも朝も夜もそれほどバリエーションもないですし、いつもの味を食材替えで作ったりしているだけなのです。

気を付けていることは、献立の中で味がかぶらないこと。 今日の鍋しぎは味噌炒めなので、汁物は味噌汁ではなくスープに。 主菜の炒め物がしょうゆベースなら、副菜の和え物は甘酢やマヨネーズなどを使って、という感じです。 ちなみに鍋しぎに思い切りピーマンが入っていますが、うちの子たちはピーマンは味噌炒めだとよく食べてくれます。 なので、ホイコーローも良く作るメニューの一つです。子どもが小さいと辛くしたりできないのでマンネリになりがちですが、同じような味付けでも、食材や切り方を変えるだけで全く別のメニューになりますよ。

<火曜日・朝>

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アボカドトースト、スムージー、プリン。

アボカドトーストは、食パンにハム、アボカド、ピザ用チーズをのせて焼きます。色合いが春っぽいのですが、アボカド大好きなので年中食べています。 しかし、次女がアボカド嫌い……ということで、次女のみ冷凍グリンピースに替えて作っています。

好き嫌いは多くのお母さんが悩むところだと思います。うちも、娘たちそれぞれ苦手な野菜があります。 野菜は何もかも食べられない! では困りものですが、2つ3つあるくらいなら、他の食材で同じ栄養を摂れれば問題ないので、そんなに無理して食べさせなくてもいいかな~と個人的には思います。

でも、私自身が食べることが大好きで、『苦手な食べ物があるのは人生損している』とまで思うので(笑)、はやくアボカドも好きになってくれ~~と願っています。 この日は打ち合わせ用に作ったプリンの余りのおまけつき朝食でした。

<土曜日・朝>

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フレンチトースト、ウインナー、スムージー、シリアル。

撮影でスタイリング用にバケットを添えて、などがあるとたいてい余るので、そんなときは迷わずフレンチトーストです。 バケットで作ると、卵液をしっかり吸い込んでもやわらかくなりすぎません。 朝食に作ることがほとんどなので、砂糖は入れずに、焼くときに使うバターの塩気でいただきます。

ここに焼いたウインナーを添え、メープルシロップをかけていただくのがなんともおいしい。 メープルシロップを切らしていて、はちみつしかないとがっかりされるくらい皆のお気に入りです。 余りのバケットということもあり、ボリュームが少なかったので、写真には写っていませんが、足りない人にはシリアルを食べてもらいました。

<土曜日・夜>

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鮭とまいたけの炊き込みご飯、塩肉じゃが、ほうれん草とトマトのおひたし、大根の味噌汁。

秋は心躍るおいしいものがたくさん。 暑かったキッチンが涼しくなり、料理も一層楽しく感じます。 この日は家族でスーパーに行ったので、夫のリクエストのレバニラが奥の方に写っています。 リクエストを聞くと、自分の頭にはなかったメニューが出てくるので面白いですね(応えられる時とそうでない時がありますが……)。

新米の季節、炊き込みご飯もおいしいですね~。ということで鮭とまいたけをバター醤油で炊き込みました。 長女はきのこ全般が苦手なので、よそう時にまいたけはなし。でも一緒に炊き込んでいるので、きのこの風味や栄養はご飯にしみこんでいます。 苦手なものも食卓に出して、美味しいと食べている人を見ていれば、興味が湧いて食べたくなるかな、という期待も込めています。

ごはんがしょうゆ味なので、肉じゃがは塩味に。塩味の肉じゃがは余ったときのアレンジもしやすくておすすめです。 秋はつい食べ過ぎてしまいますね……(年中ですが)。

八木佳奈さんちの食卓一覧はこちらから

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フードスタイリスト。書籍、雑誌、WEB、広告関係で、スタイリングを手掛ける他、自身でも料理制作&スタイリングを手掛ける。企業のメニュー開発、タレントのフードコーディネートなど幅広く活動。料理が一番魅力的に見えるスタイリングを心掛け、 簡単で、見栄え良く、アイディアあるレシピが得意。 夫と娘2人の4人暮らし。
instagram @yagikana.fs
blog 『お祝いごはん』 https://simplea.exblog.jp/

これまで登場した食卓は
asacoさん(ケータリング「マフィオ」主宰)家の食卓
良原リエさん(音楽家、トイピアニスト)家の食卓
潮田彩さん(「もぐもぐ子ども調理室」主宰)家の食卓
宇藤えみさん(ファッションスタイリスト・フードスタイリスト)家の食卓

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