
「快適イコール完璧」を求めると、少しのミスや失敗も許せなくなる。不便や不都合があるほうが、周囲に優しくなれる気がします【タベコト in Berlin・124】
ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。
ドイツの子育て
いよいよ夏日もちらほら出てきたベルリン。気がつけばすっかり初夏の装い。ドイツの夏は乾燥しているので喉が渇きます。こちらでは16歳からビールを飲むのは合法だから、高校生くらいの子どもたちも公園でビール片手に芝生でピクニックするのもよくある風景。大人たちも長い冬が終わって待ってました! とばかりに晴天が広がるととにかくカフェのテラス席でお茶したり、外のベンチでお日様を浴びながらワインにビール、というのが典型的。

休日は天気がいいとお庭でお茶の時間を過ごすことも多いドイツ。この時期、誰もがお日様を堪能することを最優先している気がする。

あったかくなって、オープンカフェだらけのベルリン。お日様を浴びたいのです!
もちろんママたちも例外ではなく、週末のマーケットが出れば、屋外のカフェでコーヒー片手にベビーカーを押す姿をよく見かけます。冬が長い分、夏はすごくリラックスしてるのです。
ドイツの子育てって基本的に「ーすべき」ということがないんです。みんな好きにやってるという感じ。自分がそうしてるから、人の自由も放っておく、といういい循環がある気がします。もちろん互いに自由にやっていることで少しは不便を感じることもあるけれど、自分もそれで自由を許されるなら、まぁお互い少々の不便は目を瞑りましょうか、という感じで暮らしが成り立っているようです。

週末のマーケットの買い出しだって、途中でケーキやコーヒーを買ってお茶することで、家事にも雑務にも楽しみを挟む。
たしかに日本に比べるとドイツはうんと不便です。電車は時間通りに来ないし、変更案内もされないので電車事情は最悪です。郵便物がなくなることもよくあるし、日曜日はお店が休み。コンビニはないし、お店の店員さんは、めちゃくちゃ態度もサービスも悪いです(笑)。
だけどこれだけの不便が起こっても、どこかに存在してる時間や空間の余裕によって帳尻が合っている。そういうバランスの取り方もあるのだな、とドイツに住んでいて思います。

アイス屋さんも始まって、長蛇の列ができてた。これを見ると夏が来た!と思う。
快適を求めると完璧を求めるようになり、少しのミスや失敗が許せなくなります。
便利にと思ってかえって心理的に不便になってしまうことがありますよね。そう考えると、子育てでも不便とか不都合とかあった方がいいのかも、って思ってしまいます。
不便だから助け合える。自分ができないから、人のできない、も許せる。自分も大変だから人の大変がわかる。お互い迷惑かけない様に! と頑張って完璧を一人で築き上げるほど、なんか周りには優しくなれない。そんなこともある気がするのです。そう考えると、もっともっとお母さんは不完全でいいのかもしれないですね。

近所のアイス屋で先日この夏初のアイスを娘と食べました。
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日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。
台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)」
※「Mitte(ミッテ)」で新たに、食と暮らしを育む講座「 Wachsen ヴァクセン」がスタート致します。
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instagram / @hitomihigashi_b
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