義母に教わって作ったイースターの甘いパン。季節の焼き菓子が楽しいドイツ【日登美のタベコト in Berlin・46】
ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。
季節の焼き菓子が楽しいドイツ
日本にお節句があるように、ドイツにも季節の行事があります。例えばみなさんご存じのクリスマスを筆頭に、春はイースター、降臨祭にヨハネ祭、などなど。キリスト教がらみのお節句なのですが、やっぱりその季節の何かとつながっていて、今や我が家の1年の暮らしのリズムになっています。
お節句といえばやはり食べ物。こちらではそれぞれの行事によって作られる焼き菓子があります。ドイツのお祭りでは必ず焼き菓子やパンなど、ベイキングするものが食べられています。誰もがパーティーがあるといえばケーキを焼くし、人が来るといえばケーキを焼くし。お節句といえばやっぱりケーキを焼いたりパンを焼く。
そして、このドイツの季節のルーティーンが、とうとう我が家にも定着してきました。季節ごとのパンを焼く、お菓子を作る。そうやって1年に1度しか作らないものがあるって楽しいです。いつでも作っていいってわけじゃないっていう。その時にしか食べられないっていう。いわば期間限定というのは、ワクワクしませんか?
こうして年に1度のワクワクを台所から繰り返していくうちに、この不思議なリズムが子どもたちにも心地よく素敵な思い出になっていることに最近気がつきました。台所から季節のリズムを楽しむ。ドイツでも日本でも、きっと世界中どこでもこういう季節のお節句メニューってあるんじゃないかな、と思うと世界は繋がっているな!と思えてなんだか嬉しくなってしまうのです。
日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。
台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)」
instagram / @hitomihigashi_b
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