今日のランチは86歳のおじいちゃんが担当。ドイツの台所はジェンダーフリー【日登美のタベコト in Berlin・21】
ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主催している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイ、第21回です。
ドイツの台所はジェンダーフリー
イースターホリデーには夫の祖父母のうちに招かれて家族でゆっくり過ごしました。
おっきなお家で集うのはたのしいのだけど、ただでさえ我が家は大家族。今回はさらに増え、ご飯の準備は大人10名に子ども2人とあって毎回結構大仕事なんです。これでも今回は我が家メインなんで少ないくらい。多い時にはこの倍以上の人数の食事を用意することも。
しかもドイツ人。めちゃくちゃ食べる(笑)。だから量もすごい。さらに、ベジタリアンがいたり肉好きがいたりとバラエティーも求められる。その上、食後のデザートが必須! てか、デザートは食事の一部。という訳で、みんなでルーティンを組みながらワイワイ料理をしています。1日のメニューはだいたい、朝はブロートヒェンと呼ばれる丸いパンに自家製ジャムなど甘いものをつけて食べ、昼にしっかり料理したものにデザートを食べて、夜はその残りを食べたり、パンにサラミやチーズ、スプレッドなど簡単なものを食べます。
料理は私は苦にならないので、毎回台所にいるのですが、台所に立つのも、メニューを考えるのも、もちろん私やおばあちゃんだけではありません。80歳を超えるおじいちゃんだって現役バリバリで10人以上の料理ができちゃいます。
義父も料理が得意で、なんなら女性陣より上手いくらい。
できる人、好きな人がどんどん作る。男とか女とか、まして歳も関係なく、料理する。この在り方、さっぱりとしていて気持ちがいいです。
今や時代はジェンダーフリー。暮らしの中でもそれを感じられるドイツの台所です。
日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。
台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)」
instagram / @hitomihigashi_b
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