2020年12月22日

あの日、あの時の、君の声。【菊田まりこの子ども是好日・19】

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目に見えるものは、たとえ記憶の奥底に埋もれてしまっても、正確に映像として呼び戻せたりしますけど。目に見えないものは、その時どんなに忘れないと記憶に留めても、時間の流れとともにぼんやりとしか呼び戻せなくなります。
耳に残しておいたはずの「あの日、あの時の、君の声」さえも。まあ、子どもの「声」って、成長とともに気づいた頃に、上書きされていますからね。 耳に残しておきたくとも、追いつかなかったりします。
でも……。可愛い声、ずっとじゃないんですよ。「ママだーいすき」も、ずっと言ってくれるわけじゃ ないんですよ。なにげない子どもの、おしゃべり、歌、笑う声。 目に見えない記憶「声」を、まめに残しておくこと、おすすめします。

菊田まりこ
きくたまりこ/絵本作家。絵本『いつでも会える』でボローニャ国際児童図書展で、ボローニャ児童賞・特別賞を受賞。絵本に『ゆきの日』(白泉社)『ひとつぼし』(学研プラス)『月のしずく』(WAVE出版)、育児エッセイに『だっこしておんぶして』『君へのてがみ』(角川文庫)、翻訳を手がけた絵本『わたしのそばできいていて』『おばあちゃんのおくりもの』(WAVE出版)など。 
http://kikutamariko.jp

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