2020年12月19日

中居さんのセンスに任せたら…!?「中居正広のニュースな会」から生まれた絵本『♪ピンポンパンポンプー』について劇団ひとりさんと古市憲寿さんが語ってくれました

中居さんのセンスに任せたら…!?「中居正広のニュースな会」から生まれた絵本『♪ピンポンパンポンプー』について劇団ひとりさんと古市憲寿さんが語ってくれましたの画像6

 絵本をこの世界の入り口に

 ――この絵本は中居正広さんが監修となっていますが、絵本づくりの中で、ここは中居さんがいてくれてよかった、と思うことはどんなことですか?

ひとり うーん、中居さんがいてよかったなと思うことは……特にないんですけど(笑)。

古市 ぼくはありますよ。最初のテーマの打ち合わせで、中居さんがパロディーのような提案ばかり出してきたので、「ああ、これはぼくがしっかり考えなきゃいけないんだな」と思わせてくれました(笑)。これは任せられないなと思って、自分で考えましたよね。

――絵本のタイトルは、中居さんが語感重視で考えられた感じがありました。

ひとり そういう意味では、この『♪ピンポンパンポンプ―』というタイトルは、中居さんならではですね。この、絵本の内容に一切絡んでない言葉を採用するっていうね。これは、ぼくらにはない発想でしたね。いまだに理解できてないんですけど(笑)。これは中居さんのセンスでしょうね。
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ひとり 逆に、このタイトルにしたことで、これからどんな展開にもできるようになりました。『♪ピンポンパンポンプ―』だったら、今後の絵本に何が起こって、誰が出てきてもいいという、間口の広さがあると思います。のんちゃんとびりーくんっていう名前を出してしまうと、その2人だけの物語にしかならないけど、次回の『♪ピンポンパンポンプ―』は、2人が出てこなくてもいい、まったく新しい話でもいいわけじゃないですか。

――もう次回も考えられてるんですね。

ひとり いや、もう1案はすでにあるんですよ(笑)。古市さんはこれを描くときに2つ案を出してくれたから、次作はいつでも出せますよね?

古市 いや1案と言わず、絵本だから、もっといろんなパターンが出せると思いますよ!

ひとり もう年に3冊ぐらい出したいよね。何事も、継続してやり続けるってことが大事なんですよ。

古市 シリーズ化はしたいですよね。絵柄が変わってもいいし、登場人物が変わってもいいし。そのときそのときに、見てくれる人に寄り添える物語が描けたらなと思います。
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ひとり ぼくの理想はね、3~4作ぐらいぼくらが関わったら、その後は別の人にお任せして、好きに世界を広げてほしいですね。『サザエさん』みたいに。長谷川町子さんの原作から始まって、いろいろな人が携わって、みんなが知っている国民的作品になるというのは最高じゃないですか?

古市 映画とかも作ってほしいですよね。

ひとり もうどっかの会社に権利を渡して、いろんな商品を展開していきたい。理想を言うと、絵本『♪ピンポンパンポンプ―』は知らないけど、びりーくんのお弁当箱は持ってる、みたいなね!

――壮大なプロジェクトですね(笑)。

古市 でもキャラクターの数は増やしたいですよね。まだ2人なんで。ポケモンぐらい広げていきたいです。

ひとり そうね。全部コンプリートしたくなる世界観が欲しいです。UFOキャッチャーに、ぬいぐるみを入れてほしい。

古市 そういう意味では、『♪ピンポンパンポンプー』の世界のほんの一部しか本になってないので、その世界の入り口として、この絵本を読んでほしいです。

ひとり 絵本を読んだ子どもたちが、それぞれの想像を膨らませてくれると嬉しいですね。子どもって想像力豊かだから。ぼくらが知らない『♪ピンポンパンポンプー』の世界というか、のんちゃんとびりーくんが普段どんな遊びをしているのかとか、心の中に、その子だけの「のんびりーらんど」があるんだと思うと、素敵ですよね。

――子どもたちには、どんなふうに絵本を楽しんでほしいですか?

ひとり ぼくも子どもに絵本を読むことがあるんですが、何回か読んだら、絵を見ながら、ここに〇〇があるねえと話したり、どこにくまさんいるかな? みたいな絵探しゲームをしたりするんです。そういう意味では、この絵本の中には、そういうものがたくさんちりばめられているから、ただ話を読むだけじゃなくて、別の遊び方も楽しめるんじゃないかなって思います。中居さんのアイディアで、最後のページに、いろんな人がのんちゃんとびりーくんのお友達を描いているので、子どもたちにも、自分で考えたお友達キャラクターを付け足してほしいですね。

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劇団ひとり
げきだんひとり/1977年千葉県生まれ。小説『陰日向に咲く』(幻冬舎)は映画化もされ、100万部を超えるベストセラーになる。

古市憲寿
ふるいちのりとし/1985年東京都生まれ。社会学者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。小説『アスク・ミー・ホワイ』(マガジンハウス)など著書多数。

中居さんのセンスに任せたら…!?「中居正広のニュースな会」から生まれた絵本『♪ピンポンパンポンプー』について劇団ひとりさんと古市憲寿さんが語ってくれましたの画像10『♪ピンポンパンポンプー』
監修/中居正広 キャラクターデザイン/劇団ひとり 文/古市憲寿
マガジンハウス 本体1500円+税
ちいさなすれ違いから喧嘩をしながらも、友達の大切さを思い出していくやさしく愛おしい物語。
https://magazineworld.jp/books/paper/3117/

■「中居正広のニュースな会」
毎週土曜ひる12時~テレビ朝日系で放送(一部地域除く)
番組公式HP :https://www.tv-asahi.co.jp/nakai_news/
■動画、はじめてみました【テレビ朝日公式】
https://www.youtube.com/channel/UCkGCQ4TN-8gvb8QCYIqygHw

『♪ピンポンパンポンプー』の絵を担当した、小山友子さんの絵本が「コドモエのえほん」シリーズから発売中です!

中居さんのセンスに任せたら…!?「中居正広のニュースな会」から生まれた絵本『♪ピンポンパンポンプー』について劇団ひとりさんと古市憲寿さんが語ってくれましたの画像11『ど 「どあい」の「ど」をみつけよう!』
作/いざわかつあき 絵/こやまともこ 白泉社  本体880円+税
「ふわふわ」と「かりかり」はどう違うの? 「つるつる」「もじゃもじゃ」、「ぷんぷん」「にこにこ」などの「度合い」を表す言葉がひと目でわかる。こまやかな表現力を持った日本語の楽しさに出会える、新発想の知育絵本。
https://www.hakusensha.co.jp/books/9784592761983

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撮影/黒澤義教 取材・文/日下淳子 

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