児童書の「目利き」である書店員さんに、新刊絵本の中から、親子で一緒に楽しめて、読み聞かせにもぴったりなイチ押しの7冊を紹介してもらいました！
今回、絵本を選んでくれた書店員さんは、茨城県・ACADEMIAイーアスつくば店　浜田恭香さんです。
（絵本は、2022年5月～6月刊行分よりセレクトしています）

さかなくん

4歳～
繊細な筆致で描かれた
さかなくんの優しい世界
『さかなくん』
しおたにまみこ／作・絵
偕成社　1430円

「さかなくんが水から出て学校に通う日常を描いた絵本。しおたにまみこさんの絵がきれい。さかなくんが等身大の小学生でかわいくて大好きな作品です。ぜひ読んでください」

もふっ

0歳～
読みながらぎゅっとしたくなる
『もふっ』
ふじいともみ／作
アリス館　1100円

「ふわっふわの動物の親子がもふっとくっつきます。あーかわいい、もふもふしたい！とページをめくるたびに思う癒やしの作品です。ぜひ親子で『もふっ』てしてみてね」

ちゃぷちゃぷ ぷーん

0歳～
コミカルな動きと擬音が楽しい
『ちゃぷちゃぷ ぷーん』
得田之久／文　及川賢治／絵
福音館書店　880円

「何といっても絵がかわいい。ぞうさん、くまさん、ぶたさん……といろんな動物が画面いっぱいにカラフルに描かれていて癒やされます。親子で笑顔になれる作品です」

アリのメアリ

2歳～
切り絵で描く小さな生き物たち
『アリのメアリ』
いわたまいこ／作
BL出版　1650円

「アリのメアリが家族とはぐれてしまい、いろんな生き物に尋ね歩く。でもよく見ると、メアリの後ろには……。全ページ切り絵で美しく、話は優しくてちょっとこわい絵本です」

おばけのかわをむいたら

2歳～
次は何が出てくるの？
『おばけのかわをむいたら』
たなかひかる／作
文響社　1265円

「タイトルからシュール。おばけを捕まえて皮をむくと中からいろんなものが……。最初は、ん？と思ったけど、じわじわ面白くなって何度も読み返してしまう中毒性のある本です」

へび ながすぎる

3歳～
このへびは本当に長すぎる！
『へび ながすぎる』
ふくながじゅんぺい／作
こぐま社　1540円

「動物たちがながーいへびをへびだと気づかず遊んでいます。あまりにもへびだと気がつかないから『それへびだよー』って言いたくなりました。最後には、あっと驚く展開が!?」

ふしぎなかさやさん

3歳～
きっと雨の日が好きになる
『ふしぎなかさやさん』
たなか鮎子／作
講談社　1540円

「傘をひらいていくと景色が次々に変わっていく。雨の日は憂鬱な気持ちになるけど、こんな傘があるなら雨も楽しいと思える絵本。雨の日は、不思議な傘屋を探しに行きたいな」

（kodomoe2022年10月号掲載）
※掲載商品の価格は全て税込価格です。（2022年9月7日時点）