児童書の「目利き」である書店員さんに、新刊絵本の中から、親子で一緒に楽しめて、読み聞かせにもぴったりなイチ押しの7冊を紹介してもらいました！
今回、絵本を選んでくれた書店員さんは、埼玉県のリブロ ららぽーと富士見店　小林由美子さんです。
（絵本は、2022年1月～2月刊行分よりセレクトしています）

5歳〜

こんなにあったの？　大ピンチ
起こりやすさや切り抜け方まで！
『大ピンチずかん』
鈴木のりたけ／作　小学館　1650円

「日常に起こる大ピンチをのりたけさんワールドで紹介する大ピンチずかん。ピンチもずかんにしてしまえばこんなに楽しめる！　1ページの中に読みどころがいっぱいです」

3歳〜

ジロッと見たり見られたり
『ジロッ』
おおなり修司／文　たけがみたえ／絵　
絵本館　1430円

「この躍動感は文章がないからこそ。擬音語や表情でハラハラドキドキしてしまいます。木版画の温もりに春の暖かさを感じます。カエルがケーローと落ちていくのがかわいい」

3歳〜

違いをじっくり探してみて。巻末に解説付き
『くらべるえほん たべもの』
ちかつたけお／作・絵　学研　1430円

「ジーッと見つめてよーく考える間違いさがし。シンプルだけに難しい。おいしそうな匂いが漂ってきそうなイラストに、お腹が空いてしまうかも。絵本の隅の方にも注目して！」

3歳～

ポカポカてぶくろにもぐりこめ!!
『笑本おかしばなし3　てぶ～くろ』
ガタロー☆マン／作　誠文堂新光社　1320円

「シリーズと違い少し怖そうな表紙？　でも安心してください！　期待通りの展開で子どもたちが大喜びすること間違いなし。おはなし会ではみんなで『ました!!!』と盛り上がりたい」

3歳〜

大切なのはおいしく育つこと
『やさいのがっこう
いちごちゃんはやさいなの？』
なかやみわ／作　白泉社　1320円

「知ることで野菜のことが好きになる『やさいのがっこう』シリーズ。私は果物？　野菜？　疑問を持ったいちごちゃんやアボカドくんの成長をやさしく見守る先生たちが素敵です」

5歳～

次々と色づいていく動物たちが美しい
『ナイチンゲールのうた』
ターニャ・ランドマン／作　ローラ・カーリン／絵
広松由希子／訳　BL 出版　1870円

「むかし、動物たちはぼんやりくすんだ色でした。絵描きさんは動物たちに色や柄を描きます。最後にやってきた小鳥には？　読み終わったあとにタイトルの意味に気づきます」

5歳〜

危険を避ける、3つの合言葉
『あぶないときは いやです、だめです、いきません
子どもの身をまもるための本』
清永奈穂／文　石塚ワカメ／絵　岩崎書店　1430円

「どんな人・場所が危ないのか、いざという時どうしたらいいのか、子どもにも分かりやすく説明されています。絵本として読んで楽しいので、親子で話し合うきっかけになります」

（kodomoe2022年6月号掲載）
※掲載商品の価格は全て税込価格です（2022年5月現在）