児童書のプロである書店員さんがおすすめの絵本7冊をご紹介！　今回、親子で一緒に楽しめる絵本を選んでくれたのは、青森・木村書店の児童書担当　及川晴香さんです。
年齢別に分類した絵本は読み聞かせにもぴったり！　書店員さんイチ押しの絵本をどうぞ！
（絵本は、2019年5月～6月刊行分よりセレクトしています）

5歳〜

刺激的なタイトルにドキッ！　イヤな気持ちと向き合う方法とは？
『ころべばいいのに』
ヨシタケシンスケ／作　
ブロンズ新社　本体1540円

「どうしてあの人はあんなことするんだろう？　モヤモヤ、チクチク。その感情を手にとってじっくり観察しながらユニークな発想に転換していく絵本。大人も子どもも心のお守りに」

3歳〜

いろんな仕草で伝える「大好き」
『どうぶつたちの だいすきって？』
アン・ウィットフォード・ポール／文　　デイヴィッド・ウォーカー／絵
福本友美子／訳　岩崎書店　本体1320円

「動物たちがそれぞれの方法で大切な存在に『だいすき』の気持ちを伝える姿に胸がキュン！　これを読んだ後、どんな方法で自分も『だいすき』を伝えるか考えるのも楽しいハズ♪」

3歳〜

子育てのイライラをクスッと解消
『あるある いるいる ようかいえほん』
いちよんご／作・絵　
金の星社　本体1430円

「幼稚園に行く前にグズグズ、遊びに夢中で帰りたくない……それ、『やつら』のしわざかも!?　子どもとの毎日の中に潜む『あるある』を大人も頷きながら楽しめる妖怪絵本です」

3歳～

りすの子たちの元気な声が聞こえてきそう
『くぬぎのもりのりすのがっこう』
ふくざわゆみこ／作
アリス館　本体1540円

「柔らかな絵柄とあたたかな世界観が素敵な絵本。5ひきのりすの子がのびのび学ぶ姿とそれを見守る優しい眼差し、そしておいしそうなきいちごの絵がたまらなく愛おしい一冊です」

4歳〜

こんなしりとりやってみたい！
『きょうふのしりとり』
武田美穂／作
ほるぷ出版　本体1540円

「こわいものでしりとりをするのがこの本のルール。だけど途中からどこか無理やりな言葉になり、想像もエスカレート！　しりとりだけあって2人で交互に読むと一層楽しめます」

4歳～

白猫を追って、じいじのお屋敷を大冒険
『とんくるりんの おやしきだいぼうけん』
三池悠／作・絵
PHP研究所　本体1430円

「ページの隙間から畳の香りがしそうなほど細かく描き込まれた背景は、何度読んでも新鮮な発見があります。声に出して読みたくなるリズミカルな文章で読み聞かせもノリノリ！」

5歳〜

タコやんみたいな友達が欲しいなあ
『タコやん』
富安陽子／文　南伸坊／絵
福音館書店　本体1430円

「子どもの頃、身近にいたヒーロー的なあの子を思い出す微笑ましい一冊。8本足のタコやんはゲームもサッカーもお手の物！　『タコやん、すっげえ！』のフレーズが癖になります」

（kodomoe2019年10月号掲載　※「書店員さんおすすめ新刊絵本」より、web掲載用に編集しています）