新年を迎える箸置きを作ろう!【ハハコで楽しむ季節の暮らし・手づくり歳時記~1月~】
四季折々の行事やイベントを通じて子どもの心を豊かに育みたいもの。行事の由来や縁起、背景をおさらいしながら手づくりの楽しみを提案する「ハハコで楽しむ季節の暮らし・手づくり歳時記」では、毎月、親子で一緒にできる簡単な工作を提案します。
1月
Winter
1月は新しい年のはじまり。お正月の行事は日本の文化の大黒柱です! 子どもと一緒にお正月の準備をおこなうのはいかがでしょうか。1月の工作は、おめでたい箸置きです。
1月1日
お正月
お年玉=新年の魂!
食べて体にパワーチャージ
その年の神様=年神様がやってくるお正月。農耕の神であり、ご先祖様でもある年神様をお迎えし、おもてなしするのが正月行事の意味です。お正月につきもののお年玉は、その家の家長が、年神様の魂が宿った餅玉を家族に分け与えたのが由来。年神様からいただいた新年のパワーを体に取り込むには、おもちを食べなければならないので、家族でお雑煮にしていただきましょう。また、鏡もちは年神様へのお供え物であると同時に、年神様が宿る場所。お供えをした後は、鏡開き(1月11日)をして残さず食べ、1年の無事と幸せを願いましょう。
[鏡もち]
鏡もちを大小2段に重ねるのは、月と太陽、天と地、男と女など陰と陽を表していると言われます。
[お雑煮]
本来、お雑煮の餅は丸餅。西日本では丸餅を焼かずに煮て、東日本では角餅の角をとるために焼いてから入れるのが主流です。
※行事は地域によって違いがあります。ここでは、一般的に知られた由来やしきたりを紹介します。
ハハコで手づくりしてみよう!
「箸置き」の作り方
正月の食事には、片側は人、反対側は神様が使うように両端が細くなった「祝い箸」を使います。
おめでたい柄の箸置きを使えば、正月らしい食卓に。
[作り方]
1. コルクの端を少しだけ、縦に切り落とす(転がらないようにするため)。
2. ダルマのイメージで、水性サインペンで顔を肌色、体を赤や白、金などに塗る。
箸置きの出来上がり! 新しい年をかわいい箸置きで迎えてくださいね。
監修
三浦康子さん
みうらやすこ/和文化研究家、生活情報総合サイトAll About「暮らしの歳時記」ガイド。様々なメディアで活躍し、「行事育」を提唱。著書に『子どもに伝えたい和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)など。
イラスト&工作は
江頭路子さん
えがしらみちこ/絵本作家、イラストレーター。やさしいタッチのイラストが人気。主な作品に『なきごえバス』(白泉社)などがある。女の子ママ。
江頭路子さんのインタビュー記事はこちら。
イラスト・工作/江頭路子、撮影/岡森大輔 (2017年12月号掲載)