
お正月や鏡開きで食べた? 絵本『おもち』をご紹介【親子の読み聞かせに。今日の絵本だより】
ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめするweb連載「親子の読み聞かせに。今日の絵本だより」。過去にご紹介した絵本の中からピックアップ。親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。2026年の鏡開きは1月11日でした(地域によってことなります)。この時期に読みたいこちらの絵本をご紹介します。
おもち
『おもち』
彦坂有紀・もりといずみ/作 福音館書店 1100円
皆様、お正月におもちはたくさん食べましたか?
鏡開きも過ぎましたが(日付は地域によって異なることもあるそうです)、いろんなアレンジでおもち消費に努めているご家庭も多いでしょうか。
「おもちを やきましょう」
表紙を開くと、焼き網がのっている火鉢がひとつ。
網の下では、あかあかと火がおこっています。
「あみの うえに
おもちを のせて
さあ やこう」
角もちをふたつ、丸もちをひとつ、おはしで網にのせました。
「じりじり じりじり」
おもちがだんだん熱くなって、
「ちりちり ちりり」
ほんのり裏が焼けてきて、
「ぱり ぱり ぱり」
丸もちをおはしで持ち上げてみたら、網の模様にこんがりと、おいしそうな焼き色がついています。
ひとつずつひっくり返して、反対側も焼きましょう。
おもちが焼けて、ぷうっとふくらんで。
子どもの頃からよく見ているおなじみのシーンですが、こうして最初からおもちのすぐそばで、耳を澄ませて、じいっと見つめてみると、それはまるで生きものの成長のようにドラマティック。
「いい においが してきたよ」
という言葉に、思わす「うんうん」とうなずいて。
パンやケーキ、数々のおいしい食べもの絵本でおなじみの彦坂木版工房(彦坂有紀さん・もりといずみさん)の木版画が、この作品でも、おもちのおいしさをまっすぐに届けてくれます。
全部焼けたら、いそべやき、きなこもち、あんこもちにからみもち、どれにする?
「あきちゃった」なんて思っていても、やっぱりまたおもちが食べたくなる絵本です。
選書・文
原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。
※こちらの記事は2023年1月にウェブ掲載したものを再編集しています。







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