子どもの友だちが泊まりに来たら夕飯に何を出す? ドイツでは「パン」だけでいい【日登美のタベコト in Berlin・43】
ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。
ドイツの食卓から見つけた手抜きで暮らしを豊かにする方法
ドイツの食卓ってほんと楽なの。この楽に慣れてしまっていいのか!と日本人の私としては思ってしまうのですけど、やっぱりこれくらいでいいんじゃないか?!という気もしている今日この頃です。
実際に子どもたち、特に小さい子どもたちって、ようく眺めてみるとそんなに食卓に期待はしていないんですね。ドイツの子どもたちの食卓ってシンプルなんです。夕飯はパンが基本なので、学校が終わって家に帰ったら、お腹が空いててパンを食べる。それで今日はそのまま寝られる。みたいな(笑)、本当に毎日その繰り返し。
なのでお友達の家にお泊まりに行っても、「何食べたの?」って聞くと「パン!」と自信満々で答えてくれます。その程度でいいので、私も人を迎えるのが楽。気張らなくていいんです。おかげで人との交流ハードルがぐっと下がりました。パンさえ買ってあればいいのだから!
日本でいえば、ご飯さえ炊けてればいい、って感じでしょうか。実際そんなもので子どもらはいいのですよね、本当は。でもよそのご家庭の手前、ご飯と味噌汁だけじゃね……、なんてことも多いのではないでしょうか?
手の込んだ食卓もいいけれど、手を抜くことで日々の暮らしのクオリティが上がる、ということもある。いいバランスを見つけていきたいな、とドイツ家庭の食卓を眺めて思っています。
日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。
台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)」
instagram / @hitomihigashi_b
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