2022年1月29日

家族でコロナに感染しました。元気な隔離ライフをお見せします!【日登美のタベコト in Berlin・15】

ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主催している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイ、第15回です。

コロナ隔離中の食卓

実は年始から家族みんなでコロナに感染している我が家は只今隔離生活中。幸いにも皆、症状が軽く、元気いっぱいの子どもたち。今回はそんな我が家のリアルな隔離ライフの台所をお届けします!

発熱をした時には、きたな!と思ったコロナ。人によって症状が違うので油断せずに食卓でしっかりサポートをしました。海外に住んでも我が家では梅干し、三年番茶、葛粉は欠かしたことがなく、良質の醤油や手作りの味噌、糠漬けなどの生きた発酵食品は多少高くても、めんどくさくても(笑)、最高の投資と思って必ず台所に。こういう日々の備えがあったのは安心、そしてしっかり効果を発揮してくれたのか、家族みんな元気にコロナを経過することができました。

病後には根菜と味噌で作った鉄火味噌を。血液を強くしてくれます。

症状が楽になってからは体に力を与えてくれる食事を。特に昆布たっぷりの出汁で作った煮麺(にゅうめん)は嗅覚が鈍ってきた感染後半にも美味しさが伝わりました。昆布など海藻は病中の体の流れをよくしてくれるというし、温めてくれる作用も。味噌など発酵食品も嗅覚が鈍ってきても旨味を感じることができるのでおすすめ。ビバ日本の旨味、出汁文化! 根菜や、芋、豆、玄米餅など精がつきそうな食べ物も保存がきくし、調理はシンプルでいいし、子どもも好きだし、買い出しに行けない隔離中にもあると便利だと思います。

昆布出汁が温まります。出汁文化って素晴らしい!

ねばねばトロトロの煮麺が美味しかった。

そして長期の隔離生活を助けたのは食材だけではありません。元気な子どもたちの毎日の遊び場として、台所は最高でした! これを機会に8歳の息子は自分で料理本を見てご飯を炊いたり、お菓子を作ったりすることを覚え、ひとまわり成長。いつもなら時間がかかるからと、全部やらせてあげられないことも、ここぞとばかり1から子どもだけでやってもらいました。料理から食べて片付けるまでの流れを全てやっても飽きない。台所で起こる全てが遊びに。なんてありがたい! ビバ、台所!

子どもたちはチャーハンを自分で作れるようになりました。

卵割りでさえよい遊びになるのが台所マジック。

お昼は子どもが作ってくれたチャーハンが定番に。

食事って、何を食べるか、どんな効能があるかとか、そういうことも私たちの健康を支えてくれるから大事なんだけど、台所っていう場所で何かを作って自分で食べる。それでまた元気になっていくっていうこの巡り。普段言葉にはしないけど、そういう日々の人間の営みっていうんですかね。そういう中で私たちって生きてるんだなぁと思った隔離期間中の台所。台所って命を養う場所なんだなぁ、ありがたいなぁ台所って!なーんて思ったのでありました。ともあれ、皆様もどうぞご自愛くださいね!

包丁も初めて大人の物を使わせてみました。

子どもの料理本を見て一から作る。いろいろできるようになった隔離期間。悪くないな……(笑)

日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。 

台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)
instagram / @hitomihigashi_b
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