「札幌ラーメン こぐま☆牛乳ラーメン」【奥山佳恵の『ラーメン天国』第六十一回】
みなさまこんにちは!
御覧いただいてありがとうございます♪
今回は前々回(第59回)に続く、
シリーズ「藤沢ソウルフード」!
やはりこの度も、前回同様
生まれも育ちも藤沢市のお友達とともに
リアル「懐かしィー!」の声も聞きながら
ラーメン食べに行ってきました☆
お友達いわく、その佇まいは
「ずっと変わらない」という
「札幌ラーメン こぐま」
渋い! 渋すぎる外観!
確かにこちらのお店も
前々回に登場の「古久屋」さん同様
昭和の香りがプンプン優しく漂っている。
「食べてもらいたい、提供したい味がある」
以上。と語っているような信念まで感じる!
勝手に。笑
店内に入ると、コの字型のカウンター席で
ラーメンはコの字の中で作られていた。
男性2人が、声を一言もモラさずに
「あうん」の呼吸で淡々、黙々と。
聞こえてくるのは音楽、ではなく
ラジオ。ちょうど人生相談が流れてた。
そのとき同席していた客同士で、無言のまま
ラジオリスナーのお悩みを聞くというシュールさがここに。笑
オーダーは着席してから、お店の方に直接告げるスタイル。おお!
なんと要点のみのメニュー表。笑
ニコッ、ともしていない。
必要情報のみ!
お店全体の雰囲気が
このメニュー表にも現れている気がする。
こちらのお店はメニュートップにある
「味噌ラーメン」がおいしいらしいのですが
やはりここは、「このお店ならでは!」ともいえる
「牛乳ラーメン」をオーダーしたいと思います♪
着席しながら、ラーメンが制作されている
「コ」の字の中の様子をジッと見ていた。
ラジオの人生相談に耳を向けながら笑
おやっさん、けっこー牛乳を入れている。
バターもかなりの量をゼイタクにドボン!
やってきたのは
白い恋人〜♪
さすが札幌、本場の味!
そこは一面の雪景色。
真っ白でした!
スープは
「コックリまろやか〜♪」
まず飛びこんでくるのはバターの味。
ほどよい塩味。ニンニクの風味!
飲みやすくっておいしいー!
あんなにドボドボと入っていたハズの
牛乳の存在はほとんど感じませんでした。
色付けのために入れた? (いやそんなまさか)
イメージでいうと「ホワイトソース」のような。
牛乳のおかげで全体がマイルドになっている気がする♪
この中太麺がスープに合うー!
まろやかスープにガッツリ麺!
そうか、具材もモヤシで
色白なみなさまの集合体でもあるのね♪
ラーメンではあまり見かけない
「かたゆで卵」も珍しいな。
いや、きっとこのスタイルも
味玉、とか半熟とか、ではなく
ずっと昔からを貫いているのだろう!
薄い黄色がまた白いスープにも馴染んでる。
追加したワケでもないのにはじめからデフォルトで
黄身が2つも浮かんでて、つまり
卵が丸々1個なんて嬉しい♪
・・と思ったらスライスー!
まさかのスライス。まあ・・
ですよね! 1個入れないよね笑
チャーシューは、はじめてなのに
「知っている」昔ながらの味だった♪
やわらかく、適度に脂身もあって美味!
ラストのフィニッシュは
何で飾ろうかと悩みましたが
最後は、こちらの「うっかり」
勝手にダマされた
スライスゆで卵で♪
まろやか優しいスープを飲みながら
店内に流れる人生相談を聴きながら
お友達が語る「その昔、彼と来たの。ワー、
食べてたら高校時代がよみがえってキター!」という告白を受け止めながら
「昔ながら」ずっと続いている
歴史の強さを思い知った。
お店を出てから気づいたこと!
シリーズ「藤沢ソウルフード」
「古久屋」さんとの共通は
照明の昭和レトロさ。
きっと、ずっとこれからも
「変わらない」をありがとう!
ごちそうサマでした!
おくやまよしえ(女優・タレント)/東京都生まれ。1992年、映画「喜多郎の十五少女漂流記」でデビュー。2001年に結婚。翌年、長男を出産。現在は2児の母。NHK「すくすく子育て」、TBS系ドラマ「キッパリ!」主演を経て、テレビ、ドラマ、雑誌などで活躍中。特技はイラストを描くこと、手芸。
ブログ 奥山佳恵のてきとう絵日記