歴史に残る名勝負!「バッターズ」VS「昆虫学園」【ぼくとフジオ・4】
『ねたあとゆうえんち』や『よなかかいじゅうイビキラス』(ともに白泉社)などでおなじみの絵本作家でイラストレーターの大串ゆうじさんが、子育ての中で日々湧いてくる「妄想」を描きます!
こんにちは。「ぼくとフジオ」第4回目は前回の続きです。
息子がバッタに夢中になっているのをきっかけに妄想が広がり、選手全員がバッタで構成されている草野球チーム「バッターズ」が誕生しました。
バッターズは土手沿いの草野球場で今日も練習です。そんな、ある暑い夏の日……、練習中の野球場に謎の昆虫軍団が現れました。
第4回 歴史に残る名勝負! 「バッターズ」VS「昆虫学園」
謎の昆虫軍団が叫びました。
「バッターズよ! この草野球場の使用権をかけて我々と野球で勝負だ!」
ちょっと強引ですが、なんとバッターズがホームグラウンドにしている土手沿いの野球場を奪いにやってきたのです。謎の昆虫軍団の正体は、超昆虫級の選手が多数在籍している百戦錬磨の野球チーム「昆虫学園」だったのです!
「昆虫学園」のメンバー
昆虫学園の登場に一瞬怯んだバッターズの面々。しかし「昆虫学園!! かなり強そうだぞ……。よーし、敵に不足なし! 望むところだ! 受けて立つ!」。キャプテン、トノサマバッタの発言でバッターズのメンバーは全員、メラメラと闘志に火が付きました。
そしていよいよ歴史に残る熱い試合が始まりました!
ということで試合は引き分けとなり、両キャプテンが熱い握手を交わして試合は終わりました。この勝負は草野球ファンの間ではずっと語り継がれる名勝負になったということです。
以上、第4回の妄想メモはバッターズと最強軍団「昆虫学園」の試合の様子を発表しました。
次回はまた育児の中から出てきた違う妄想を発表したいと思います。
ありがとうございました。
大串ゆうじ
おおくしゆうじ/1976年茨城県出身。多摩美術大学絵画科油画専攻卒業。個展などで作品を発表しながら、雑誌、テレビ、広告などのイラストレーションで活躍。著作絵本に『よなかかいじゅうイビキラス』、『ねたあとゆうえんち』(白泉社)『しょうてんがいくん』(偕成社)がある。
www.senggeng.com/kushi/