2022年11月19日

クリスマス用に作ったケーキやクッキーを、ごはんにも、お弁当にも使う。楽しくラクに、がドイツ流【日登美のタベコト in Berlin・36】

 ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主催している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。

みんなで作って楽しく楽に、クリスマス!

秋休み、日本に2週間帰国して帰ってくると、ベルリンはすっかりクリスマスモードになっていました。そう。ドイツでは11月になると、もうどこもかしこもクリスマス。スーパーではクリスマス用の特別なスパイスを使ったクッキーやケーキやチョコレートが山のように積まれていました。ドイツのクリスマスは日本で言う大晦日からお正月に近いイメージ。それぞれの家庭でおせちを作るように、こちらではシュトレンをはじめとした焼き菓子を焼くのです。それはクリスマスの4週間前から始まるアドベントという時期になる前に準備が始まるのです。

オーガニックスーパーのエントランスはクリスマスお菓子一色に!

シュタイナー学校で作られている伝統的レシピでレープクーヘン(クリスマス特別のクッキー)を作ります。

この時期のドイツはアドベントだけでなく、11月にはハロウィンよりも有名な聖マーティン祭があります。ランタンウォークとしても親しまれ、子どもたちは色とりどりのランタンを灯して夜道を歩き、その時にもやはりガチョウの形をしたパンやクッキーを分け合ってみんなで食べます。こんなふうに焼き菓子とともに、伝統的なお祝いが続くドイツの冬。

聖マーティン祭ではガチョウの形のちぎりパンをみんなでいただきます。

ランタンを灯して祝う聖マーティンの日。寒さも暗さもいよいよ本格的に。

我が家でもさっそくクリスマスクッキーの準備が始まりました。オレンジピール、シナモン、ナツメグ、クローブにカルダモンなどなど。クリスマス用に調合したこれらのスパイスが入ったクッキーやケーキを焼き始めると、気分は一気にクリスマス! 寒さも厳しく日照時間の短いドイツの冬では、芳しいスパイスが漂う甘いお菓子が気分を盛り上げるのに一役買ってくれます。それぞれの土地の自然がもたらす環境や気候と食卓というのは繋がっている。本当に「身土不二(しんどふじ)」とはよく言ったものだなぁと思ってしまいます。

今年初のレープクーヘン焼き始めました。

こうして大量に作ったクッキーやケーキが、この時期のごはんがわりになっちゃったりもするのがドイツ式。好き嫌いはありますが、これは結構助かりますね。私も子どものお弁当にクリスマスクッキーとりんご、とかやっちゃいます(笑)。子どもは喜ぶし、ま、いっか!

しかもこれら大量のクッキーやケーキはお母さん一人で作らず、家族みんなで一緒に作ることが多いんです。みんなで手分けして、この時期できるだけ台所の負担を減らすのも実は大事な目的です。

せっかくの楽しい季節の行事、台所も頑張りすぎず楽しむ。これがドイツの我が家のクリスマスです。

シュタイナー学校給食室ではバザー用のクリスマスクッキー作りをみんなで。

クッキー作りは子どもも大好き。オーブンフル回転で焼き続けます。

日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。

台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)
instagram / @hitomihigashi_b
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