「機嫌のいいママになりたい！」という永遠のテーマを追いかける、本誌との連動企画。第2回は、「イライラの原因は更年期？」ということで、kodomoeでおなじみの産婦人科医・宋美玄先生にお話をうかがい、実際に女性ホルモン値の検査もしました！

出産前までは婦人科系はトラブル知らずだったのに、出産後に急にホルモンにふりまわされる感じが強くなりました。猛烈にイライラするなぁと思ったら、そのすぐあとに生理がきたりして。
産婦人科医の宋美玄ソンミヒョン先生によると、「思い通りにならない子育てなどの環境因子で、もともとあったものが強く出ることはあります。PMS（生理前症候群）の患者さん、小さい子のいる人も多いですよ～。」

しかしここ数年のイライラたるや、生理前に限らないし、大きさも持続性も尋常ではありません。ほかにも仕事に対するモチベーションの低下……いわゆるやる気のなさや、友人のちょっとした言動にクヨクヨする落ち込みなど、困りごとが続出。年齢的にはまさに更年期世代ですが、不調は今のところメンタル面だけ。解決の糸口を見つけるために駆けこんだ宋先生のクリニックで、血液検査をしてもらうことに。

１週間ほどでホルモン値の結果が出ました。ここ数年、抑えきれない怒りを「更年期だから」と全部ホルモンのせいにしてきたけれど……もしちがったらどうしよう。間隔は伸びてきたけど、まだ生理もあるしなぁ。ドキドキの、結果報告。

　「杉浦さんの女性ホルモン値は━━ほぼゼロでした」
「わーよかった！」　いやいや、喜んでる場合じゃありません。肌や髪のツヤ、精神の安定、骨量を維持し、血管を丈夫にして、コレステロール値を安定させてくれて……いいことづくめだった女性ホルモンの恩恵が受けられなくなってしまうのだもの。ホルモン値が減少しても、特に症状の出ない人もいるけれど、私の場合は生活に支障が出ていたので、薬を処方してもらうことにしました。

ホルモン補充の薬の種類は、自分の状況や症状にあわせて、医師と相談して決めます。いきなりホルモン補充薬にいかず、まず漢方薬を試してみるのも手。私もかかりつけの整体師さんに何種類か処方してもらったけど、残念ながらぴったり合う薬が見つけられませんでした。

普段から漢方派なので、ホルモン剤というと強すぎるような、ちょっと怖い印象がありました。でも、更年期治療に必要なホルモンはほんの少量。急激な変化のカーブを、少し緩やかにするくらいのイメージなのだそう。最初のひと月は服用し忘れることも多く、いまいち効果はよくわからなかった。不正出血などの副作用もないので、しばらく続けてみることにしました。イライラが減って、娘と平穏な関係が築けることを、祈りつつ……。

自分の身体とホルモンの変化を知り、対処法を試しはじめたところで、お次は中間反抗期～思春期の、揺れる子どもの心を探っていきたいと思います！

kodomoe12月号では、Vol.２「いざ、クリニックへ！」というタイトルで、宋先生とのママトークを紹介しています！