第12回 井上和香さん×ヘアメイクさん「これまでのメイクはNG! ママの時短メイクは眉毛から」
いくつになっても若々しく見せるハイライト
和香:
年を重ねるにつれて、昔のままでなく、メイクも変えないといけないのかなとは、思ってるんですが。
佐々木:
もし若々しく見せたいなら、ほお骨の下のシャープになっているところを明るくするといいですよ。40代近くなると、みんなこめかみや頬骨の下あたりがやせて、くぼんで影に見えちゃうんです。
和香:
へえ、ここですか?
佐々木:
そこにチークを入れると、余計影に見えてしまうので、ここを明るくすると顔の輪郭が繋がって見えて、ふっくら若々しくなるんです。こめかみや頬骨の下のくぼみをコンシーラーで明るくします。小顔にしたいなら、シャドウはあごのラインに入れるといいです。
和香:
鏡を見てると、年々まぶたのお肉もなくなっていく感じがして、影が増えるのに気づくんですよね。自分でハイライト入れて、光で飛ばそうとか、20代のうちはやらなかったことを、30代ではするようになりました。
佐々木:
アイホールにハイライト入れるのはいいかもね。昔は、よく眉毛の下にハイライト入れてましたよね。あれやると、昔の人っていう感じがするんですよ。
和香:
昔の人…!
佐々木:
若いママたちはあんまり入れないんじゃないかな。入れるなら、アイホールのくぼみ。それより上の眉骨にはつかないほうがいいですね。ここにつくと、眉骨が出っ張って見えます。
和香:
そうか、なくしたい凹凸ですもんね。疲れてクマが目立つときはどういうふうにカバーするんですか?
佐々木:
オレンジが入ったコンシーラーを使うと、クマが消えやすいですよ。目の下全体に塗るのではなくて、目の下の色づいたところのみを塗っていきます。白っぽいのをぬると、クマの色と合わさってグレーが増すことがあるので、これぐらいのオレンジを塗って大丈夫。コンシーラーの上にファンデーションを塗るので目立たないですよ。
いつものメイクに慣れちゃうときれいが遠のく!?
和香:
今日はいろいろ勉強になりました。
佐々木:
メイクは、つい毎日やる「作業」になりがちですから、「きれいに」「かわいく」するためにやってるんだっていうのを心がければ変わっていきます。そう思って鏡を見ないと、眉毛が端っこに到達するまで書いちゃったりしても気付いてなかったり。そういう人、たまにコンビニ行くと見かけるじゃないですか!
和香:
確かに…!
佐々木:
あれは、ただザザッと眉を描いてるだけだったのが、毎日積み重ねているうちに気づかずに、だんだんのびてきちゃったんだと思うんです。多分。ちゃんときれいにするために、「このほうがかわいい」って見ながら描かないと、30年前と同じように描いちゃいがちなんですよね。
和香:
そうですね。ママもしっかり鏡を見ないといけませんね。
佐々木:
あとね、化粧品がまだ使えると思っても、買い替えてほしいというか。買い替えると、新しい気持ちで大切にそれを塗るようになるんです。それだけで、全然違うかも。ピンクは持ってるからって、30年ぐらい色を変えないと…ね。
和香:
そうそう、そんなに量減らないもの。でも同じメーカーのものでも、新しく買い替えると違うの。発色が良くなってる!
佐々木:
化粧品も乾燥しちゃうし、筆も古くなっていくし。特にコンシーラーなんて減らないんだけど、すぐ乾いてきちゃう。新しく買い替えると、最初ってこんなにきれいに描けてたんだってびっくりします。まめに買い替えたほうが、きれいでいられると思います。
和香:
ときめかなくなったら、替えたほうがいいかもですね。
佐々木:
色のかわいいパッケージもたくさんありますから、楽しめますよ。
撮影/黒澤義教 取材・文/日下淳子 スタイリング/Miyoko Onizuka(Ange)
ブラウス/miroir de ensuite/¥14,000/・パンツ/miroir de ensuite/¥17,000・ネックレス/TAKE-UP/¥60,000・ピアス/TAKE-UP/¥16,000・ブレスレット/TAKE-UP/¥20,000
・レナウン プレスポートTEL:03-4521-8191
・TAKE-UP TEL:03-3462-4771
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■井上和香さん:
1980年生まれ。女優。2012年、映画監督の飯塚健さんと結婚。2015年7月、第一子となる娘さんを出産。オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/inoue-waka