第8回 井上和香さん×消しゴム版画イラストレーターさん「消しゴムはんこで、今年は気持ちが伝わる年賀状」
押し方のアイデア次第で楽しくなる
とみこはん:
消しゴムはんこのいいところは、色を細かく選べるところと、いろんな素材に押すことができるところです。彫り終えたら、まずどの色で押すかを考えます。ひとえに緑といっても、いろいろな緑があるんです。
和香:
ほんとだ~。少し深めの緑とか、きれいな黄緑とか、こんなにバリエーションがあるんですね。
とみこはん:
このいろいろな緑の中から、自分の好きな色を探してみてください。
押し方も、ひとつのはんこを2色以上で塗り分ける方法、グラデーションをつける方法、重ねて押す方法など、いろいろあります。複数の色を使うと、立体感が出ますよ。
和香:
そうなんですね。じゃ、この緑で押してみます。あ、まわりにも色がついちゃいました。
トップス BEIGE,(オンワード樫山 お客様相談室) 27,000円、パンツ BEIGE, (オンワード樫山 お客様相談室)28,000円、ピアス テイクアップ 38,000円+税、ネックレス anapnoe 32,000円
とみこはん:
押してみると、消しゴムで彫りきれなかったバリの部分がわかりますね。でもそれを風合いとして、わざと残す人もいます。そこはお好み次第です。
こんな素材にも、はんこが押せるんです
とみこはん:
はんこは、インクを選ぶ楽しさがあります。紙用だけでなく、布やビニール、ガラスなどに押せるインクもあります。
和香:
へえ、ガラスにも! 布に押せるっていいですね。
とみこはん:
これは、ツキネコ ステイズオンの「おなまえ」という名前の油性インクなんですが、これは、ビニールやガラスにおせて楽しいですよ。
和香:
白はいいですね。色の濃い靴下とか、名前書けなくて困るんですよね。
とみこはん:
このシリーズ、ピンクと水色と、黒と白があるんです。どれも発色がきれいなので、ビニール傘に白や水色ってとってもかわいいですよ。子どもにはんこを渡して、傘に自由に押してもらうのも楽しいです。
和香:
わー、すごくきれい!
とみこはん:
同じデザインでも、二色使いにして、茶封筒とかエコバッグに押すこともできます。
布には必ず布用のインクを使ってくださいね。バーサクラフトは、押して乾かした後、アイロンをかけます。熱が加わると、洗っても落ちにくくなります。
和香:
そうなんですね。このエコバッグは、ひとつのはんこでも、色を変えただけで雰囲気が出ますね。
とみこはん:
家のはんこは、連続で押すと町になります。フリーハンドでポンポン押していけるので、箱庭を作っている感じと近いです。だから、ちびっ子がやっても、どんどん遊べる。はんこは一個彫るだけで楽しい。いっぱい彫らなくても、全然いいと思います。