2018年11月28日

第7回 井上和香さん×消しゴムはんこ作家さん「絵心がなくても、かわいいカードが作れますか?」

娘さんが3歳になり、家族ぐるみのおつきあいも増えてきた井上和香さん。 消しゴムではんこを作っているイラストレーターのとみこはんさんに、とびきりかわいいクリスマスアイテムに使える、はんこの作り方を教えていただきました。

■とみこはんさん:
消しゴム版画・イラストレーター。消しゴム版画でイラストを制作する「とみこはん」として活動。食べ物や人物のモチーフを中心とし、雑誌、書籍、テレビ、広告など様々な分野で活躍中。ワークショップ講師として、国内外で消しゴムはんこの楽しさを伝える活動もしています。
好きなものをはんこにしよう 動画で学べる とみこはんの消しゴムはんこ

かわいいカードを作るセンスがないんです!

井上和香さん(以下、和香):
年末になると、クリスマスカードとか年賀状の時期になるんですが、私あんまり出したくないんです。だってみんな、すごいおしゃれなものを作るじゃないですか。私、センスがないんですよね…。

とみこはんさん(以下とみこはん):
はんこなら、押し方や色のつけ方でバリエーションが出るので、かわいくできますよ。
私は、ナンシー関さんの個展を見に行って、すごいなって感動して、消しゴムはんこを始めたんですが見よう見まねで自分で描いたイラストを彫ってみると思った通りにはできなくて。だからこそそこからはまっていったんです。

和香:
そうなんですね。版を彫るっていうと、子どもの頃に手をザックリ切った思い出があるぐらいです。細かい作業自体は好きなんですが、私、絵心がなくて…。
以前出演していた「どうぶつ奇想天外!」という番組で、犬を描いても「羊みたいだな」なんて言われて、もうセンスがないってのが大前提なんですよ

とみこはん:
私のはんこのワークショップでも、時々「私には絵心がない」って言う参加者さんがいるんですけどね。私に言わせると「絵心あるかなんて、聞いてないよ」って(笑)。
何かにチャレンジするときは、あまり気にしないほうがいい。
消しゴムはんこは、「消しゴムはんこに失敗なし」といわれるくらい、初めてさんのぎこちない線やかすれも、「いい味」になるんです。

和香:
そうか、そうなんですね。

とみこはん:
私の図案は、彫るところが少ないのも特徴なんですよ。はんこの絵を見て、白い部分が多いほど、彫る部分も多くなるんです。私は彫るのが好きっていうより、押すのが好きなほうで、できあがって押しまくるのが嬉しいんですよね。そうしていろんな色で、色付けをしていくのが楽しいです。
第7回 井上和香さん×消しゴムはんこ作家さん「絵心がなくても、かわいいカードが作れますか?」の画像1

和香:
とみこさんのはんこは、色がカラフルでかわいいですよね!
以前、ワークショップではんこを押させてもらったとき、インクをきっちりつけていたら「均一に塗らなくていいよ」って言われました。ムラも味になっていくって言われて、ああなるほどって思ったんです。きっちりつけると、のっぺりしちゃってつまんなくなって、適当につけてる娘のほうが、上手に見えました。

とみこはん:
そうそう、大人は見本通りにきっちり作りたがるんです。子どものほうがスピードが速くて、次々とおもしろい作品を生みだします。思わぬ色を使ったり、発想がこちらの予想を超えてくるので、見てても楽しいです。

和香:
ちょっとした角度の違いも、大人は気になりますから(笑)。

とみこはん:
ワークショップをすると、お子さんのほうが迷いがないので、子どもの行動力に、親御さんが感動したりしてます。こういう色が好きなんだっていう発見もあったりしてね。

和香:
このあいだのワークショップでは、小学生の女の子が、いろんな細かい消しゴムを使って、すごいのを作ってましたよね。

とみこはん:
すごかったですよね。アイスクリームのはんこで遊んだのですが、小学生のお子さんが、ボーダーのはんこを縦横に使って、ギンガムチェックの模様にしていて。
子どもにはんこを渡すと、アイデアを活用して、いろいろな物語ができていくんです。私は、ワークショップの時、子供たちの作品ができあがったら、必ずタイトルを聞くようにしています。そして、押した紙の後ろにタイトルを聞いて書くんですよ。「これは何アイス?」とか聞くと、「いちごおばけアイス」とか、タイトルを教えてくれるので。このカードを使って、お子さんが親御さんにタイトル当てのクイズを出して楽しんでいました。

和香:
おもしろいですね。親子ですごい楽しめますね。
私も保育園のお友達と親子のクリスマスパーティーをやりたいと思ってるので、はんこを作ったら、クリスマスパーティーでウェルカムカードを作りたいですね。カードって一筆書いてあるのがいいなと思っていて、それで手作りのスタンプを作って押してあったら、その想いが嬉しいじゃないですか。

とみこはん:
自分のために時間を作ってくれたんだなって感じますよね。

和香:
パーティーに来てくれたママさんたちに、一年ありがとうって書いたメッセージカードをテーブルの上に置いておけたらなって。

とみこはん:
じゃあ今日はひとつ、クリスマスツリーのはんこを作ってみましょうか。

消しゴムはんこを実際に作ってみよう 

シェア
ツイート
ブックマーク
トピックス

ページトップへ