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忙しい保育園ママとはラインでやりとり

日下：
保育園では、子ども同士が仲良かったから、
親も友達になったという感覚はありますか？
自分からこういう人と友達になりたいなというのはあったんですか？

和香：
積極的にガンガンいったわけじゃないんです。
保育園のママさんは、全体的に自分よりも若い人が多かったんですよ。
その中で、自分と同年代の人がいると、心強く思っていました。
その彼女が、子どもを迎えにいくタイミングが一緒だったので
挨拶したり、話しかけてくれたり、
この人とはなんか仲良くなれそう…というのは感じましたよね。
そうやって近くなった方が、他にも仲良くされている方がいて、
そのお子さんも女の子で、自分の子と一緒に遊んでたので
お話しするようになって…と、そこからどんどん広がっていきました。
あと、お迎えの時間が一緒の人とも、よく話しますね。

日下：
お友達からお友達へ、少しずつ広がっていったんですね。

和香：
子どもが赤ちゃんのころって、お出かけもあまりできないし
すれ違って挨拶するぐらいだったのが
子どもが歩きだしてから交流が始まって
年末にはみんなで忘年会やりましょう、と言うような仲になりました。
去年の夏、「子連れでビアガーデンに行こう」って誘ってくれたのが、最初ですね。
平日も「もう今日はご飯つくるの面倒くさいから一緒にご飯食べませんか？」という連絡が来て、やりとりしたりしてます。

日下：
仕事で本当に力を使いきっちゃった日とか、いいですね！
仲間とは、何でやり取りしてるんですか？

和香：
みんなで、グループラインを作っています。
たまに「今日暇しているんですが、だれか遊びませんか？」
なんていうラインがくると
「あたし暇です！ 公園行きましょう！」となったりしますね。

はじめてのママとの会話で間があくのが怖い

日下：
和香さんが、ラインで自分からお誘いや相談をすることもあるんですか？

和香：
私は基本、誰かから来るものに返すことがほとんどですね。
もともと人見知りなので、初めてママ友と遊んだときは何を話せばいいかと考えて、まずドキドキしてしまいます。
間が空いてしまうのが耐えられないんです。
相手がつまらないんじゃないかな、と思ってしまうんです。
どうやら私は、相手が楽しいかどうかを常に考えてしまうようで
ずっとそれを気にしていると、疲れることもあります。
疲れると、人と会わなくなることもあります（笑）。
どうしても気を使っちゃうんです。でもそれが、性格なんです。

日下：
それで、正解だと思いますよ。
たとえお母さん同士で盛り上がったとしても、あとで疲れちゃうことはやっぱりあって、
だから一人いる時間や、ママ友とあえて会わない時間があってもいいのだと思います。

和香：
でも昔よりは、色んな人とも話せるようになってきたかな。
もっと楽に考えればいいんじゃないかって、
やっと思えるようになってきたんですよ。
間があったり、話題がなくても、
「ああ、この方とは話がはずまなかったな。
　次は会ってくれないかもしれないな」と思うぐらいで、
それ以上考えることじゃないのかなって。
私は、間があいちゃうと、自分のことを話すようにしています。
まず、自分のことを話して、心を開いてますっていうのを見せたいと思って。
でも結果的に、私だけいっぱいしゃべってたな、という日もあって、何も話を聞いてあげられなかったな…と反省するときもあるんです（笑）。

日下：
話さない人同士って、お互いどこか人見知りなので
自分から話して共通点を見つけてもらうことで、広がれると思います。
本当はどんなお話を聞いてみたいと思いますか？

和香：
いろいろ聞きたいです。
「仕事何しているんですか？」とか聞いてみたいです。
芸能界以外の仕事って興味もあるし、すごく知りたいんです。
「育休制度ってどうなってるの？」とか
「審査落ちないと育休延長できないってどういうこと？」等
色々聞いてみたいんです。
でもそれって向こうを全部さらけ出させようとしているわけじゃないですか。
それは嫌だろうなって思っちゃうんです。
だから、自分も芸能界の話をしますし、
私も出すよ、全然出すよ、なので…教えて？ みたいな（笑）。

日下：
それ、十分コミュニケーション術じゃないですか。
きっと和香さんの芸能界の話、みんなとてもおもしろく聞いていると思いますよ。

和香：
そうだといいなあ。

日下：
和香さんは、社交的なイメージがあったので
同じように等身大で悩んでらっしゃるんだなあということが、すごく新鮮でした。

和香：
わたしは本当に、ママ友さんも、保育園の先生も
まわりの人にいい人が多くて、本当に助けられています！
人見知りで、すごい極端でわがままなんですけど
これからも仲良くしていただけるとありがたいです（笑）。

〈スタジオ〉
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取材・文＝日下淳子（kodomoe編集ライター／元保育士）

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