2018年7月18日

【第2回】朝の保育園で号泣!ママと離れられない子を送り出すには?

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家庭で育児をしていると、ときどき、自分の育児が本当に大丈夫なのか、心配になることがあります。遊び方、叱り方、食べさせ方、寝かしつけ、トイレトレーニング…。
この連載では、育児の悩みや保育のコツについて、保育士さんにお話をお聞きします。

保育士:小林祐輔
こばやしゆうすけ/にじのき保育園園長。キッズスマイルカンパニー所属のあそび歌作家。保育士として勤務しながら、日常の保育から生まれたオリジナルのあそび歌、触れ合い遊びを創作する。親子コンサートの他、保育者向け、幼稚園教諭に向けての研修会の講師も勤める。

新入園児は泣いて当たり前! ママが預ける勇気を

日下(kodomoeライター)
新年度になると、保育園の新しい環境になじめず、
朝、全身で大泣きして、ママから離れようとしない子をよく見ます。
母としては、こんなに求められているのに仕事に行っていいのか、
悩んでしまいがちです。
今回はそんなママにアドバイスをいただければと思います。

小林:
子どもにとって、お母さんと別れるっていうのは、苦渋の決断ですから、
そう簡単に心の整理がつかないものです。
大人だって、突然、異国にぽんと置いていかれたら、
さびしいと思うのは当然ですよね。
別れ際に泣くこと自体は、当たり前のことですから、心配することないですよ。

日下:
そうなんですね。
保育園ではお預かりした後に、お子さんに対して
どういうケアを行っているんですか?

小林:
保育士は、まずは気持ちを受け止めて、安心を伝えることから始めています。
「大丈夫、泣いて当たり前だよ、そうだよね。お母さんといたかったよね」
って言いながら、子どもに心に寄り添って、子どもの気持ちを受け止めます。
そのとき、手をつないだり、抱っこしたり、スキンシップは必ずしています。

日下:
スキンシップが、一番安心を伝える手段になるわけですね。
一旦涙が落ち着いたら、次の段階は何をしていますか?

小林:
一旦落ち着いた後は、お子さんの好きな遊びだったり、
好きなこと、好きな歌っていうのを探っていきます。
どれだけ早く好きなものを見つけて、一緒に共感できるかが、
保育園で落ち着く第一歩ですね。

日下:
朝、どうしても泣いてしまうお子さんに対して、
親御さんはどういう気持ちで接していくといいでしょうか?

小林:
これは難しいところなんですが…。
子どもが泣いているのを見て、お母さんが「ああ…(かわいそうに)」という
態度をとってしまうと、子どもは敏感に感じ取ります。
このままもうちょっと泣き続ければ、お母さんはまだここにいてくれる
って、思ってしまうんですよ。

日下:
お母さんの態度が逆に、期待をふくらませてしまうわけですね。

小林:
お子さんたちも小さいなりに、その欲求を満たすために
あの手この手を考えるものです。
最初は泣くだけだったけど、今度は手をのばしてみたりとか、
子どもたちなりに考えて、それを試しながら学習していきます。
ですから、親御さんがその感情にひっぱられて離れがたくなってしまうと、
期待度も大きくなって、朝泣いている期間がどうしても長びく傾向にあります。
一回「じゃあ、いってきます」という形で、
親御さんの方から割り切っていただけると、
子どものほうも切り替えしやすくなります。
泣きの長引く期間も少なくなりますから、
そこはスパンと行ってもらったほうがいいんですが…
自分の息子や娘となると…ね。その気持ちはわかります。

日下:
そうなんですよ。
全身で求めてきて、こちらに手を伸ばしている子どもに向かって、
「いってきまーす♪」と明るく背中を見せるって、
けっこうな覚悟が必要ですよね。

小林:
本当に、そこは難しいと思っています。
まずは親御さんの方で、気持ちを切り替えられないと苦しいですね。

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