2020年6月17日

長崎のびわをたくさんいただいたので、今週は「びわ仕事」【我が家のごはん日記/田中知彩都さんちの食卓・3】

 忙しいママにとって、日々の家事の中で悩ましいのがごはんのこと。適度に手を抜きたいけれど、家族には栄養のあるものをバランスよく食べてもらいたい。では、食にかかわるお仕事をしているママたちは、家族のごはんをどうしているの? 

今月の「我が家のごはん日記」をご担当いただくのは、モデル業とともに、フードスタイリストとしてお菓子のケータリングやお菓子教室、コラム執筆まで広く手がける田中知彩都さん。2歳の男の子のママですが、8月にもう1人家族が増える予定なのだそう♪

田中知彩都さんちの食卓 #week3

待ちに待った保育園も再開し、息子も初日以外は元気に登園(初日は大号泣でした)。体力的にとてもラクになり、保育園の有難さを痛感しています。しっかり身体を動かして遊んでくれるので、寝る時間も早く、朝も6時半まで寝てくれるようになりました(自粛中は20時には寝てくれるものの、朝は5時〜6時と早起きでした)。

 <月曜日〜火曜日>

びわ仕事。
夫の友人から、長崎の川口農園さんのびわをたくさんいただきました。透明のパックに入ったびわは、「なつたより」という皇室御用達のびわ職人の森さんという方が育てたびわだそう。お、大きい!! びわは旬が短く、スーパーで見かけても高価なイメージがあり、手に取ることが少なかったので、思う存分食べられる!と大興奮(笑)。

 フレッシュのままを堪能した後は、コンポートとジャム作り。

全てのびわの皮を剥いて種を取るのに2時間以上かかりました(笑)。

コンポートは、砂糖、水、白ワインで煮崩れしないように20分ほど煮ます。

ジャムには、喜界島産の黒糖を使いました(杉俣絋二朗さんの作る黒糖のファンで、ご縁がありご本人に会いに喜界島まで行って黒糖作りの勉強をさせてもらったほど!)。ジャムに黒糖?と思う方もいらっしゃると思うのですが、ていねいに作られ、スッキリとした味わいの黒糖は、ジャムにも合うのです。

煮沸消毒した瓶に詰めて、ラッピングをして完成です。

日頃お世話になっている方へ感謝の気持ちを込めて贈りました。

<月曜日・夜>

びわコンポートとジャムでキッチンは大渋滞。丸一日びわと格闘していたので、身体はお疲れモード。夕食作りは10分で済ませたい。なので、アスパラと玉ねぎ、ベーコンのパスタにしました。ソースは豆乳と塩胡椒、チーズを少しだけ、大人は半熟卵をのせてカルボナーラ風に。息子は、食後に納豆を1パック食べていました。「ぼく、納豆好きなんだー!」だそうです。

 

<水曜日・夜>

今までのコラムを全て読んでくださった方は気付いていらっしゃるかもしれませんが、私、和食が苦手です。でも、身体に良いですし、息子は大好きなので、家族の為にたまに作ります。この日は夫も不在、私も胃もたれ気味で食欲なし、なので和食にしました。

・牛肉とニラと玉ねぎの甘辛炒め丼(ご飯は雑穀米)
・ほうれん草としめじの味噌汁
・野菜サラダ

 テキトーご飯でごめんね。と心の中で呟きながら「いただきます!」。しかし、そんな時に限ってよく食べる。あっという間に完食。

<木曜日・昼>

自宅で今月末の撮影に向けた試作の日。お昼何にしようかな。でも、またしても胃もたれ。暑いし、アイスしか食べたくない。ん? これって、もしかして、後期悪阻? 子宮が大きくなり胃が圧迫されている??
……しばらく様子を見よう。

妊娠初期の悪阻中は「食べられないならムリしなくていいわよ〜。この時期、あまり栄養は気にせず好きなものだけ食べてればいいわよ〜」と優しかった病院の先生も、妊娠後期となると顔が変わる。「この時期はママの食べた栄養がダイレクトに赤ちゃんに届くから、しっかりバランスよく食べてね!」1人目妊娠中の時の先生との会話が蘇る。
……赤ちゃんの為にちゃんと食べなきゃ。 

食材ストック棚をゴソゴソ探して見ると、ちょうど良さそうなものを発見。茅乃舎(かやのや)の冷や汁。必要な食材、ご飯、きゅうり、みょうが、大葉、うん。ちょうど冷蔵庫にある。そんな訳で、お昼は冷や汁にしました(和食が苦手と言いながら、翌日に和食でした。笑)。

あっさりしていて食べやすく、薬味たっぷりで身体に良い。赤ちゃんにしっかり栄養が届きますように。

<土曜日・おやつ>

びわのジャムを使ったアイスクリームを作り、作ったアイスで息子とパフェ作りを楽しみました。

ジャムとヨーグルト、クリームチーズ、マスカルポーネ、はちみつを混ぜて固めただけの簡単アイスです。

 ・ヨーグルト 100g
・クリームチーズ 100g
・マスカルポーネ 50g
・はちみつ 大さじ1
・ジャム (お好きなもの) 適量 

全ての材料を混ぜて固めたら完成です。食べる際は、5分くらい常温におくと食べやすいです。

 さて、パフェ作りです。

・アイス(市販のアイスでも代用可)
・グラノーラ
・ヨーグルト
・ジャムやコンポート(フレッシュなフルーツでも代用可)
・お好みのハーブ(あれば)

 パフェといっても特に決まりはないので、グラスに好きなものを自由にのせたら完成です。 

2歳半の息子は、アイスは大好きなのですがパフェは未経験で、「パフェ? 何?」という表情をしていたのですが、「アイスやフルーツ、ヨーグルトを好きなだけのせていいよー!」と言ったら、エプロンを着けてやる気モードに!

「どうやってのせるの?」と私にアドバイスを求めながら、グラノーラ、ジャム、アイスを順番にのせて、なんとか完成。パフェを持ちながら、「みて! パフェが空に飛んでるー!」と、最近あらゆるものを空に飛ばすのですが、パフェも空に飛ばしながら楽しそうにしていました。

あの..…飛ばすのはいいけど、アイス溶けるので早く食べません?

少しずつ出来ることが増えていくお年頃。これからも一緒においしいもの、たくさん作ろうね。

息子と一緒にニョッキ作り。日常のお手伝いをアトラクションに【我が家のごはん日記/田中知彩都さんちの食卓・1】の画像12田中知彩都
モデル/フードスタイリスト  フォリオマネジメント所属
モデルとして企業CMや広告、雑誌に出演。 さらに、食に関わる仕事を長年続けており、現在、おやつユニット「Onaka」を主宰。 お菓子のケータリングやお菓子教室、コラム執筆などでも活動中。 1児のママ。
Instagram :  @tanakachisatoo


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