2020年3月4日

ひなまつりは、バットでちらし寿司を作りました【我が家のごはん日記/みないきぬこさんちの食卓・1】

 忙しいママにとって、日々の家事の中で悩ましいのがごはんのこと。適度に手を抜きたいけれど、家族には栄養のあるものをバランスよく食べてもらいたい。では、食にかかわるお仕事をしているママたちは、家族のごはんをどうしているの? 

今月の「我が家のごはん日記」をご担当いただくのは料理家・フードコーディネーターのみないきぬこさんです。9歳女の子と2歳男の子のママであるみないさんに、日々のリアルな食卓をご紹介いただきます。初回は駆け込みで、なんと、昨日撮ったばかりのひなまつりの様子も教えていただきました!

みないきぬこさんちの食卓 #week1

はじめまして。 みなさまの連載を引き継ぎ、3月を担当させていただきます。 みないきぬこと申します。よろしくお願い致します。

料理家・フードコーディネーターとして、日々、料理を考えたり、美味しそうと思ってもらえるよう盛りつけしたり、レシピを書いたり、食にまつわる仕事をしております。 この春から4年生になる9歳の女の子、とんぼ組になる2歳の男の子の母でもあります。 仕事に育児に(そのうちここに介護もやってくるのかなあなんて思いながら)日々、慌ただしく過ごしています。 食の仕事をしていると、内容が充実していると思われがちなのですが、ここではリアルな我が家の食卓を紹介していきたいと思います。

<月曜日・朝・祝日>

ひなまつりは、バットでちらし寿司を作りました【我が家のごはん日記/みないきぬこさんちの食卓・1】の画像1 ひなまつりは、バットでちらし寿司を作りました【我が家のごはん日記/みないきぬこさんちの食卓・1】の画像2

休日の朝は気持ちも穏やか。 日々、慌ただしくて、娘に「早く行きなさい!」とか、下の子に「遅れちゃうよー、ほら、靴履いて!」なんて言うこともないので、朝ごはんものんびり並べられます。 この日の朝ごはんというかブランチに近い時間のメニューは

*キッシュ
*野菜スープ
*焼き鮭・スナップえんどう 他 です。

キッシュは残り物野菜を刻んで炒めて、卵と牛乳、チーズのフィリング液と合わせてバットに流し入れ、トースターで焼くだけ。面倒くさい生地作りは省いています。スープは鶏肉を刻んで旨味出しに。こちらもあり合わせの野菜たちを投入。あえてクタクタに煮る事で2歳児も咀嚼しやすく、よく食べてくれます。  

<火曜日・昼>

ひなまつりは、バットでちらし寿司を作りました【我が家のごはん日記/みないきぬこさんちの食卓・1】の画像3

午前中、保育参観に行ってきました。普段では見られない子どもの動きやお友達と触れ合う様子を見ることができます。ただ、かっぽう着を着てマスクして、帽子をかぶって竹ぼうきを持つという変装をしなくてはならず、はたから見ると怪しい格好なので少々抵抗ありでした……。 この日のお昼は実際に子どもたちと同じメニューのものを頂きました。

*ラーメン
*しょうが焼き・白菜とにんじんのドレッシング和え・トマト
*ヨーグルト

ヨーグルトにはふきんをかけて食後に食べさせるそうです。でないと甘いものから食べてしまうそうで、ごはんの残す量も多くなってしまうそう。なるほどと思います。 もちろん、完食しましたが足りないので帰ってからもう一度、冷蔵庫の残り物を適当に食べた1日でした。

<水曜日・夜>

ひなまつりは、バットでちらし寿司を作りました【我が家のごはん日記/みないきぬこさんちの食卓・1】の画像4 ひなまつりは、バットでちらし寿司を作りました【我が家のごはん日記/みないきぬこさんちの食卓・1】の画像5

大学に出勤の日。母校で非常勤講師をしています。授業が3・4限とあり、毎週この日は延長保育をお願いしています。夕食付きで7時半頃のお迎え。そこから帰ってお姉ちゃんの夕飯作りとなるとさらに遅くなるのでささっと

*たまごかけご飯
*野菜スープ(残り物)
*焼き魚

で簡単に済ませました。下の子は食べてきたはずなのに「ぼくも食べるー。」と同じものを要求されました。お姉ちゃんはたまごをぐちゃぐちゃによく混ぜる派。魚を加えて塩分を補い、醤油はかけずに頬張っていました。遅くなってごめんね。  

<金曜日・夜>

ひなまつりは、バットでちらし寿司を作りました【我が家のごはん日記/みないきぬこさんちの食卓・1】の画像6 ひなまつりは、バットでちらし寿司を作りました【我が家のごはん日記/みないきぬこさんちの食卓・1】の画像7 ひなまつりは、バットでちらし寿司を作りました【我が家のごはん日記/みないきぬこさんちの食卓・1】の画像8 ひなまつりは、バットでちらし寿司を作りました【我が家のごはん日記/みないきぬこさんちの食卓・1】の画像9 

撮影で大量に使用したほたてをどうするか……。刺身好きの私としては生でもちろん頂きましたが、それでは追いつかず。子どもたちもまだそれほど美味しさがわかっていないので、いっそのこと、大人用に辛くしてしまおう! と自己流XO醬にすることにしました。

ほたてをきれいに処理し、ヒモは刻みます。花椒(ホアジャオ)というスパイスやにんにく、しょうが、鷹の爪などたっぷりのごま油で炒め、香りが立ったところで贅沢にもほたてを加えます。紹興酒やオイスターソース、豆板醤、砂糖などで甘辛く味付けしました。ごはんやお酒が進みそうな味付けです。

<土曜日・朝>

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普段、ごはんはル・クルーゼやストウブを使って炊いています。この日も土曜という事もあり、ゆるりと朝ごはん。

*白身の焼き魚・ほうれん草のソテー
*野菜スープ
*にんじん、ミニトマト、かぼちゃ
*きゅうりのぬか漬け、梅干し

たくさん作っているように見えますが、素材そのままや常備菜、残り物をそのまま並べただけです。作ったのは、ほうれん草のソテーのみ。炊きたてごはんは子ども達にも好評で、まず初めに食べます。「あまーい」「ピカピカだねー」と仲良く食べていました。  

<火曜日・夜・ひなまつり>

ひなまつりは、バットでちらし寿司を作りました【我が家のごはん日記/みないきぬこさんちの食卓・1】の画像11 ひなまつりは、バットでちらし寿司を作りました【我が家のごはん日記/みないきぬこさんちの食卓・1】の画像12 ひなまつりは、バットでちらし寿司を作りました【我が家のごはん日記/みないきぬこさんちの食卓・1】の画像13 

ひなまつりということで、バットでちらし寿司を作りました。ホーローのバットに炊きたてごはんを入れ、合わせ酢をまわしかけます。いり卵をちらしてあとはバラに見立てたマグロや鯛、サーモン、きゅうりやラディッシュなどの野菜、アクセントに焼いたたけのこや素揚げしたゴボウやれんこんをトッピングしてみました。飯台がなくても作れます。汁物は鶏ひき肉とれんこんのすり流し。酢飯が甘いので子ども達もよく食べます。

雛人形は私の祖母が買ってくれたもの。オルゴール付きでぼんぼりは電球の熱でまわります。娘に譲る日がやって来ました。大切にしてくれるといいなあ……。

ひなまつりは、バットでちらし寿司を作りました【我が家のごはん日記/みないきぬこさんちの食卓・1】の画像14みないきぬこ
料理家。女子栄養大学卒業後、枝元なほみ氏のアシスタントを経て、2007年に独立。料理家、フードコーディネーターとして雑誌やテレビ、広告で活躍する一方、ケータリングなどの活動も行っている。著書に『はじめてのストウブ』(池田書店)
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