2019年9月11日

料理のプロも、おうちごはんには悩むんです!【我が家のごはん日記/潮田彩さんちの食卓・1】

忙しいママにとって、日々の家事の中で悩ましいのがごはんのこと。適度に手を抜きたいけれど、家族には栄養のあるものをバランスよく食べてもらいたい。では、食にかかわるお仕事をしているママたちは、家族のごはんをどうしているの? 

リアルな食卓を写真でレポートする連載、今回から子ども向けの料理教室「もぐもぐ子ども調理室」を主宰、講師を務める潮田彩さんが担当。日々、料理教室の運営で大忙し、プライベートでは2人の女の子のママ。そんな潮田さんちの食卓を写真満載でお届けします♪

潮田彩さんちの食卓 #week1

はじめまして、もぐもぐ子ども調理室・講師の潮田彩(ウシオダアヤ)です。東京都小金井市で、子ども料理教室を運営しています。6歳と2歳の姉妹のママでもあります。

料理教室の前は飲食店など、ずっと仕事で料理に関わってきたので、「アヤさんのおうちのごはんって、きっとおいしいんでしょう~」というプレッシャーを日々勝手に感じている私です。が、飲食店の現場とおうちごはんはちょっと違うので、正直いまだに毎日のおうちごはんに悩む日々なんです。多くのママたちと一緒です。そのとき話題の調理法や食材などをちょこちょこ試しながら、うちのおかずの定番にしたり、「子どもたちが料理するときにいいかも!」と教室に生かしたり、日々トライ&エラーを繰り返しています。

調理師・講師・ママ。それぞれの立場で料理を模索している感じをリアルにお届けできればと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

<月曜日・夜>

「てりやきチキン」と、週末に作り置きした「人参のゴマ炒め」と「無限ピーマン」

作り置きといっても、炒めるだけ、合わせるだけ。その方がアレンジが効くからです。 実は我が家は、パパも子どもたちも偏食なんです。私も小さいとき偏食だったので、遺伝なのか? 

私は部活を始めたり、料理をするようになってなんでも食べられるようになりましたが、気持ちはわかるんですよね。なので、子どもが苦手そうな野菜を出すときは、お子さまランチスタイルで小分けに盛り付け。偏食のパパによると、混ざっていると食べる気にならないって。子どもかっ!

<火曜日・昼>

「肉巻き」「具だくさんの肉団子スープ」「高野豆腐のフレンチトースト」 

スタジオにて午前中、幼児食講座担当のイズミ先生が作ったおかずで、試食を兼ねてまかない。 前日教室で作った「コールスローサラダ」もいただきました。イズミ先生のアイディアは、日々のごはんにとても勉強になるなぁ~。

<火曜日・夜>

今日のメインは「手羽中ととうもろこしの唐揚げ」 。長女がはりきって盛り付けしてくれました。以前に盛り付けをほめたら、喜んでしてくれるようになったのです。お手伝いをお願いするポイントは、やり始めたら危ないこと以外は絶対に口出ししないこと。

作り置きの人参のゴマ炒めを具材に「油揚げと人参のおみそ汁」。野菜を切る時間と煮る時間を短縮できるので便利。もちろん仕事ではしっかりやりますが、基本めんどくさがりなので、家では効率重視です。

レタスなどの葉ものは、まとめて洗って水切りしてからパッキングしています。そうすることで、野菜の状態にもよりますが、野菜室で5日くらいは保存がきくんです。ポイントはしっかり空気を抜いてパッキングすること。芯の部分から傷んでくるので、芯は早めに食べます。

このサラダスピナーは、上からハンドルのようなところを押すだけなので子どもでも楽しく水切りができます。ま、力がある程度いるので最後に私がやりますけどね。レクリエーションのつもりでやらせています。

<水曜日・朝>

「わかめおにぎり」「きのうのおみそ汁」「フルーツヨーグルト」

朝から子どもたちがおむすび作りたいって言うので、6歳も2歳もふりふり。「ふりふり」は、100均などで手に入る、振るとおむすびになる秘密兵器。 「マジかぁ~、保育園の時間があるのになぁ……」と思いながらも、絶賛イヤイヤ期の次女がいるので、ここはやらせたほうが早いと思いごはんだけ詰めて渡します。あとは自分でふりふりしてお皿に出して食べるのでまぁね。満足気な顔がかわいいけど、時間が~~。

<水曜日・夜>

今日はもぉ疲れたなー。何もしたくない。ということで、今日はパパに餃子を焼いてもらって先に子どもたちにごはんを食べさせてもらいました。仕事から帰って私は晩酌。晩酌のおともは、昨日唐揚げで油を使ったときに一緒に仕込んでおいた「ナスとオクラの煮びたし」、それと作り置きの「無限ピーマン」「油揚げ」。

子どもたちは、食卓にどんと並んでいるときは食べたがらないものでも、晩酌中はわらわら集まってきて、ちょっとずつ食べたり。「私のつまみがなくなるだろー!」普段から食べてほしい……。

<木曜日・朝>

 「チーズパン」「目玉焼き」「サラダ」

パンと目玉焼きは焼くだけ、サラダは仕込んであるから、袋から出すだけ。フライドオニオンをのせて。 極力朝は包丁を使わない。

<木曜日・昼>

近所のお弁当屋さんで買ってお昼ごはん。このお店はいつも野菜が多くバランスのよいメニューで、ここからも日ごろのおかずを勉強させてもらってます。今日は「鶏の千草焼き」? ふむふむ。

<木曜日・夜>

「焼きちゃんぽん」「塩昆布きゅうり」

今日は長女が夕方から習いごとがある日なので、帰ってすぐに食べられるように朝のうちに作って冷蔵庫に。スーパーで見つけたこちらのちゃんぽん麺。初挑戦でしたが、ちょっと味が濃く子どもたちには不評。つまみにちょうどいいくらいなので、大人にはよかった。次は焼きそばにします。

<金曜日・おやつ>

 

今日のスタジオは、親子や友達同士で作って食べる「おやつ会」の日。子どもたちみんなでフルーツ氷を作りました。残ったフルーツで自分たちもひと休み。夏ももうすぐ終わりですね。

<土曜日・昼>

 長女は自分の教室の幼児クラスに通っています。今日のメニューは「あんかけ焼きそば」でした。 自分が作ったものをおみやげに持ち帰り、パパと次女にも焼きそばを食べてもらっていました。 野菜がたくさんのあんかけ焼きそばは、作るのは楽しかったようですが、食べるときにはテンション低め。 そんな日もあるよね。でも、いろんな食材にチャレンジできるのは教室のよさ。少しずつ慣れて食べてくれるといいな。

<日曜日・昼>

 今日はお友達家族とキャンプグッズを見にお出かけ。出先でみんなでお昼ごはん。がっつり王将! 料理を仕事にしていると、なんでか自然派に見られることが多い。そんなこと一言も言ったことないんだけどなぁー。ジャンクなものもB級グルメも居酒屋メシも大好きです。

どうでしたか?  こうやって写真を並べてみると、苦手だな~苦手だな~と思ってたおうちごはんも、結構頑張ってるじゃん!と思えてきました。私はいったい、なんのプレッシャーと戦っているのか……。まだまだ日々のごはんの模索は続きます。そのうちボロが出るな。まぁそれが出せるようになるのも成長かも。そんな感じですが、4週間お付き合いいただけるとうれしいです。

潮田 彩
ウシオダアヤ/アヤキッチン合同会社(東京都小金井市)代表。調理師免許・日本料理専門調理師調理技能士取得。ホテルをはじめとした調理場経験、調理師専門学校での教員及び教務主任を経て、親子・子ども向けの料理教室「もぐもぐ子ども調理室」を立ち上げる。2017年4月にキッチンスタジオをオープン。夫はイラストレーターのウシオダヒロアキ。6歳・2歳の姉妹の母。

「我が家のごはん日記」これまでの連載一覧を見る

シェア
ツイート
ブックマーク
トピックス

ページトップへ