2026年8月7日

『うどん対ラーメン やきそばの逆襲』【親子の読み聞かせに。今日の絵本だより 第375回】

kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子の読み聞かせにこんな絵本はいかがですか。

『うどん対ラーメン やきそばの逆襲』
田中六大/作 講談社 1540円

夏本番。
夏祭りに海の家、屋台でジュージューおいしそうな香りといえば、そう、焼そば。
8月8日は「マルちゃん焼そばの日」。
ほかにも8月9日の「日田やきそばの日」、7月2日の「日清焼そばの日」と、焼そば記念日が夏だけで3つ。
(ちなみに「ペヤングソースやきそばの日」も、3月13日にあります。)
そんな夏の風物詩・焼そばの絵本、『うどん対ラーメン やきそばの逆襲』をご紹介します。

『うどん対ラーメン やきそばの逆襲』は、抱腹絶倒のロングセラー『うどん対ラーメン』の第二弾。
待望の続刊が、なんと10年ぶりに登場しました。
前作で、「どちらが本当においしいのか」をめぐり熱い闘いを繰り広げたのは、うどんとラーメン。
激闘の末に互いの魅力を理解し合い、固い絆で結ばれたふたり。
今日は、ラーメンがうどんの家に遊びに行く日。
ご機嫌でスキップしていたら、突然何者かに襲われた!
うどんの家にたどり着き、倒れこむラーメン。
その手から落ちたのは、
「つぎは おまえの ばんだ。もちもちこうえんに こい!」
と記された果たし状。
うどんが公園に向かうと、
「うどん、こっちだ!」
「おまえは、やきそば!」。

「ナンバー ワンは オイラだ! くらえ!」
と、やきそばが繰り出す必殺技。
うどんも負けていません、自慢の武器で立ち向かい、互いに譲らぬ攻防戦。
熱い闘志とこぼれる涙、一気に読める気持ちよさと、思わぬラストに「あー、おかしい」。
家族でも、それ以外の読み聞かせの場所でも、「みんなが笑える」ってなかなか難しいことですが、この一冊は間違いなく太鼓判。
真剣で底抜けに愉快なバトル、何度でもお楽しみください。

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、司書、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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