2020年10月18日

『たんけんハンドル くるま』【今日の絵本だより 第163回】

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kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか

『たんけんハンドル くるま』【今日の絵本だより 第163回】の画像1
『たんけんハンドル くるま』
やおいひでひと/作 偕成社 本体800円+税

10月18日は、ドライバーの日。
それにちなんで、小さな子でもドライバー気分になれる絵本、『たんけんハンドル くるま』をご紹介します。

車の形の絵本を開くと、そこはもう運転席。
正面のハンドルについた、にっこり笑顔が話しかけてきます。
「こんにちは! ぼくは ナビコ
 さあ ジャングルの たんけんに しゅっぱつだ!」
エンジンをスタートしたら、ブロローン、ハンドルをにぎって、ブブーン!
君が運転する車が、ジャングルの道を走り出します。
突然現れたたくさんのヘビをよけたり、ワニのいる川を吊り橋で渡ったり、このドライブはなかなかスリリング。
なかなかどころか、まるで映画のような大迫力のできごとまで……!

車が大好きなお子さんでも、運転席に座ってハンドルを握れることって、なかなかないですよね。
絵本の見開きいっぱいに、フロントガラスをひとり占めしたこの感覚は、かなり新鮮。
サイドミラーに映る背景も、さっき通った景色であることに、お子さんはきっと気づくでしょう。
百聞は一見にしかず、こちらでぜひ体験してみてください。

お子さんを大人のおひざにのせ、一緒にハンドルをにぎって「ガタガタ」と揺れてみたり、カーブで傾いてみたり、にぎやかな読み聞かせが楽しめそうですよ。
ハンディサイズのボードブックなので、おでかけにもきっと便利。
『たんけんハンドル』は『くるま』『せんすいかん』『うちゅうせん』も合わせて3冊シリーズ。
これまでにワークショップでのべ5万人以上の子どもと出会ったという、作者のやおいひでひとさんが、この本ができた経緯や子どもたちの自由な楽しみ方を発売時のインタビューで語られています。

「うちの子、本に興味がなさそうで……」とお悩みの方は、こんな参加型絵本からぜひ。
あふれるワクワクが、「絵本を開くと、楽しいことが待っている」という気持ちを育ててくれるかもしれません。

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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