2021年8月12日

夜の街を徘徊する…。幻の妄想巨大生物図鑑【ぼくとフジオ・26】

『ねたあとゆうえんち』や『よなかかいじゅうイビキラス』(ともに白泉社)などでおなじみの絵本作家でイラストレーターの大串ゆうじさんが、子育ての中で日々湧いてくる「妄想」を描きます!

こんにちは。今回は「巨大生物」をテーマにしてみたいと思います。

図鑑やドキュメント番組などで観るシロナガスクジラやダイオウイカ、絶滅してしまった恐竜、または映画に出てくる怪獣やモンスターなど、大きな生き物は見ているだけでその存在感にワクワクドキドキしてしまいます。一人でぷらぷらと近所の散歩をしている時などに、「もしここに突然巨大生物が出現したら……?」なんて頭の中で突拍子も無い空想をして遊ぶことがあります。日常の見慣れた風景とはかけ離れた非日常の光景を想像するのは、けっこう楽しいものです。

この前の休日に家族3人で近所の用水路でザリガニ釣りをしました。その場所は今年の春先に発見した我が家のお気に入りのザリガニスポットです。エサはコンビニで購入したサキイカ(ザリガニ達の大好物)で、釣り竿はそこら辺で拾った木。糸は家にある適当なやつで大丈夫です。生き物が大好きなフジオはもちろん大興奮。やってみるとこれがけっこう楽しくて大人の僕らも毎回ワイワイはしゃいでしまいます。小さいのから大きいのまで全部で10匹くらいは釣ったと思います。最後はまた用水路にかえしてお別れしました。

ザリガニ釣りの帰り道 「ねえ、もし今夜『おまえたちが釣りして遊んだやつらか~~ ……食べてやるぞ!』って巨大ザリガニの大ボスが家に突然やってきたらどうする?」とフジオに話したら「え!? こわい! こわい! どうしよう!」と焦り、しばらく考えて「そうだ! 巨大サキイカを投げつけて、そのスキに逃げようよ!」というので「それなら巨大ダイオウイカでサキイカを作らないとだね」なんて話で盛り上がり、とても楽しかったです。

巨大ザリガニが家にやってきたシーン

そんな会話をしている時に架空の巨大生物をいろいろと考えるの楽しいかもな~と思い、そこから妄想が広がっていきました。

第26回 幻の妄想巨大生物図鑑

その1 ゴミダシ・オタスケルス

毎朝のゴミ出しは僕の担当です。我が家は4階にあるのですが、朝はやる事が多くとてもバタバタなのでこのゴミ出し作業が面倒くさい時もあります。そんな時、ベランダにニョキっと顔を出してきて、ゴミ出しを助けてくれる巨大生物です。

その2 マンモスマンション


先日散歩中にとってもでっかいマンションを見かけました。ドドーンとした雄大な佇まいがまるで巨大生物のような建物だなと思い考えました。

その3 送電鉄塔怪獣 ビリリーボルト

巨大鉄塔がある風景はずっと見ていたくなる不思議な魅力があります。夕暮れ時にギギギギギ……と鉄塔が怪獣に変化していく。そして、その怪獣は夜の街を徘徊する。フジオと遊んだ帰り道、自転車に乗りながら巨大鉄塔を眺めていたらそんな妄想が浮かびました。半分機械の巨大生物です。

以上、「妄想巨大生物図鑑」でした。ちょっと調べたところ、科学者たちの研究では地球上の生物の9割がまだ発見・分類されてないということらしいです。もしかしたら今回紹介したような巨大生物が地球のどこかにいるかもしれません。

ありがとうございました!

大串ゆうじ
おおくしゆうじ/1976年茨城県出身。多摩美術大学絵画科油画専攻卒業。個展などで作品を発表しながら、雑誌、テレビ、広告などのイラストレーションで活躍。著作絵本に『よなかかいじゅうイビキラス』『ねたあとゆうえんち』(白泉社)『しょうてんがいくん』(偕成社)がある。
www.senggeng.com/kushi/

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