「パンダやライオンはなぜ、むし歯にならないの?」新刊絵本『1回3分 むし歯にならない絵本』が発売されました。【メイキング&筆記インタビュー】
「1日10分でちずをおぼえる絵本」「1日10分でえがじょうずにかける本」などで人気の、あきやまかぜさぶろう先生が、「むし歯予防」というまったく新しいテーマの絵本に挑戦しました。企画に参加してくださった歯科医の先生方のご寄稿をまじえながら、この絵本をご紹介します。
すごいむし歯予防の絵本ができました!

『1回3分 むし歯にならない絵本』
あきやまかぜさぶろう・アキヤマヒカル/作
岩本勉 青木章/監修
渡部裕之/原案
白泉社 1760円
一番信頼できる予防歯科の絵本
この絵本のために、あきやま先生は歯学研究の最高の先生方に時間をかけて取材をしました。
まず、あきやま先生にこの本作成のきっかけを伺いました。
あきやま 私が、歯科医の渡部先生に歯の治療をして頂いていた時に子どもの為の「むし歯予防絵本」を一緒に書きませんかと、声をかけました。現在発刊されている「歯みがきのしかた」の絵本は、ほとんどが歯みがきが嫌いにならないための絵本で、正しい歯の知識とは遠いと思っていました。もっと根本的に子ども達を「むし歯」から守る絵本を作りたいと思いました。
そこから話が広がり先生方の指導、助言のおかげで素晴らしい「むし歯予防絵本」が出来たと思います。
渡部先生も当時を振り返ります。
渡部 あきやま先生から「子ども向けのむし歯予防の絵本を一緒に書きましょう」と、お声がけいただきましたが、自分はもちろん周囲の人間にもそのような経験をした人はいなかったので、少し不安な気持ちはありましたね。まずはじめは、あきやま先生から、箇条書きに20数個の質問事項を頂き、それに対する回答を子供さんや親御さん向けに、語りかけるような口調で書き出しました。しばらくして、あきやま先生からそれぞれの質問と答えに沿った挿し絵とテキストのレイアウトを受け取ったのですが、あのテキストからとても完成度の高い、子ども達の目を惹きそうな、優しい挿し絵と文章が出来上がってきた事に、ただただ、驚きました。
そして渡部先生から母校の東京科学大学(旧東京医科歯科大学)教授の岩本勉先生・青木章先生に監修をお願いしました。他にもスウェーデンで歯科医をされているイデハグ景山靖子先生、東京科学大学講師の柿野聡子先生、歯科衛生士で栄養カウンセラーの塚越芳子先生というプロフェッショナルの方々にも参加していただき、「親子で読む予防歯科の絵本」の内容が決まりました。