2018年12月17日

連載【第22回】今日の絵本だより『ほしのさんちの おそうじ だいさくせん』

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kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、
ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめして
いきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。

『ほしのさんちの おそうじ だいさくせん』
新津春子/原案 もとしたいづみ/文 つじむらあゆこ/絵 ポプラ社 本体1300円+税

12月も後半に入り、「大そうじ」という言葉が気になる頃になりましたね。
(自分で書いておきながら、ギクッとしますが……。)
今回ご紹介するのは、おそうじが不得意なママにおすすめの一冊、
『ほしのさんちの おそうじ だいさくせん』です。

おそうじが苦手なほしのさんの家に、おばあちゃんが泊まりに来ることになり、
りかちゃんのママは大あわて。
そこへ突然、
「ぼくは カジカジ。そうじなら まかせてカジ!」
と、ぬいぐるみのような緑の生きもの、カジカジが現れました。
「みんなで たのしく そうじしようカジ!」

まずカジカジが教えてくれたのは、出かける前の3分かたづけ。
「さ、はりきって やってみようカジ」
3分間でりかちゃんは、ばらばらのクレヨンをしまって、
ゴミをゴミ箱に捨てました。
たった3分、されど3分。
パパとママも真似をして、ゴルフバッグをしまったり、手紙を整理したり。
3分でも、結構いろんなおかたづけができる。
家族みんなで発見です。

次のお休みの日は、りかちゃんのおもちゃや絵本のおかたづけ。
カジカジは、まず持ちものの「なかまわけ」をすること、
思い出の品は無理に捨てようとせずに、「たからばこ」に入れて
時々見直せばいいこと、を教えてくれました。
こうして、家族みんなで整理整頓やふきそうじをして、
おばあちゃんが来る日には、無事におうちはすっきりきれいに。

このお話の原案は、TVにもよく登場するおそうじのプロで
羽田空港の環境マイスター、新津春子さん。
達人の手ほどきをきっかけに、りかちゃんのように小さい頃から
「きれいになると気持ちいい」を実感できると、お子さんにとっては
一生のおそうじスキルにつながるかもしれません。

新津さんからの読者への言葉も、いいんですよ。
「おそうじは めんどうですよね?
それは いちどに ぜんぶを やろうとするから。」
おおお、確かに! 目からウロコです。
さらに保護者の方へのメッセージには、「うーん、おそうじ、……深い!」と
思わずうなってしまいます。

「おそうじを すると、いいことが たくさん。」
新津さんのこの言葉、呪文のように唱えて、
まずは目の前のできるところから、おそうじにのぞみたいと思います!

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

 

 

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