「4歳なのにサ行がうまく発音できない」「言い間違いが気になる」言葉のお悩み相談室【最新号からちょっと見せ】
なかなか語彙が増えないなど、多くの親御さんが悩む「言葉がゆっくり」問題。kodomoe8月号では、SNSで人気の言語聴覚士“なな先生”に、おうちで取り組めて、言葉の発達を促すアプローチ法や、お悩みへの回答をうかがいました!
kodomoe webではその中から、多くのママパパが抱える不安に答えてくれる、Q&Aの一部をご紹介します。
3歳ですが、言い間違いが気になります。
すぐに訂正したほうがいいですか?
訂正ではなく正解を聞かせて。
間違えながら音韻の力が育ちます。
例えば「おすなば」の最後の音を先取りして「おすばな」に。こうした言い間違いは、音韻の力が未発達ゆえに起きます。間違いを指摘せず「そうね、おすなばだね」と正解を聞かせてあげて。トライ&エラーを繰り返しながら、音韻の力をつけていきます。
サ行がうまく発音できません。
もう4歳なのに、舌足らずな話し方になってしまいます。
楽しくおしゃべりし、よく嚙んで食事を。
口や舌をたくさん使うことが大事。
サ行が正しく発音できるようになるのは、他の行に比べて後のほう。まずは発音を気にせず、たくさんおしゃべりをさせて。よく嚙んで食べ、舌や口の筋肉を鍛えることも、滑舌によい影響を与えます。5歳を過ぎても苦手な発音がある場合は、医療機関に相談してみましょう。
教えてくれたのは
寺田奈々さん
てらだなな/言語聴覚士。慶應義塾大学文学部卒。病院やプライベートのクリニックなどで相談・支援に携わる傍ら、おうち療育用「コトリドリル」シリーズを制作・販売。
Instagram:@stkotori
イラスト/きどふみか(kodomoe2022年8月号掲載)