怒らず伝える言い方テクニック「4つの箱」と「五つのべからず」とは?
2020年7月6日

怒らず伝える言い方テクニック「4つの箱」と「五つのべからず」とは?

「聞いてるの!?」「どうしていつも同じことを言わせるの?」とママだけヒートアップ、子どもはどこ吹く風。そんな不毛な繰り返しは、「伝え方」を見直すことで変えられます。
子どもの心にスーッと届く『言い方テクニック』を知り、キレないママで過ごしてみませんか?

子どもに伝わらない!
五つの「べからず」

一. 一方的に決めつけるべからず

「いつも」「絶対」はNGワード。子どもの立場に立って考えてみて。

一. 自分の機嫌で怒るべからず

怒ること、怒らないことがママの機嫌に左右されていないか確認を。

一. 過去を蒸し返すべからず

起こった過去は変えられません。「次から何ができるか」が大切。

一. 「なぜ」「どうして」を追及するべからず

原因追及は「責められた」気分に。問題解決に寄りそう姿勢で。

一. 子どもの人格を否定するべからず

「ダメな子」「おかしい」など人格否定はNG。できごとだけに注目を。

 

4つの「箱」に整理して効果的に伝えよう

ママが伝えたいのは「怒り」ではなく、自分の要望のはず。自分が感じた怒りを「できごと」「言動」「欲求」「気持ち」の4つの要素に分類して、書き出してみましょう。
「おもちゃをひとりじめしたので怒った」という事柄に、「お友達と仲よく遊んでほしいし、相手の気持ちが分からないことが心配だ」というママの気持ちが見えてきます。怒る前に一拍置いて「本当に伝えたいこと」を見極めるようにすれば、子どもに伝わるようになります。

例えば……お友達にどうしてもおもちゃを貸せなかったことに、怒ったとき

BOX1【できごと】

子どもが、お友達におもちゃを貸さずひとりで独占

BOX2【あなたの言動】

「なんで貸してあげられないの!」と怒った

BOX3【あなたの欲求】

おもちゃを貸してあげて仲よく遊んでほしい

BOX4【本当の気持ち】

相手の気持ちが分からない、ということが心配

伝え方の例は……「お友達も使いたかったんだね。次は貸してあげられるといいね」

 

ちょっとしたコツで伝わり度がUP!

いつもと違う言葉や態度で言ってみよう

パターン化した物言いは子どもにスルーされます。ママ友や女優さん、理想の人を思い浮かべて「この人ならどんな言い方をするかな」とイメージし、まねしてみましょう。「いつもと違うぞ」と思うと、お互い冷静になれます。

怒らず伝える言い方テクニック「4つの箱」と「五つのべからず」とは?の画像1

穏やかにゆっくり、子どもの目を見て

早口で怒りそうなときこそ、あえて口調はゆっくりと、穏やかに。相手の目を見て言わないと、気持ちは伝わりません。そしてイラッとした瞬間こそ、口角をあげてニッコリしてみて。笑うことで怒れなくなります。

怒らず伝える言い方テクニック「4つの箱」と「五つのべからず」とは?の画像2

ひとつのことをシンプルに、短く

ママは怒ると「いつもそうだよね?」「前も言ったよね!?」とあれこれ責めがちですが、決めつけの言葉は反発を招き、子どもも素直に謝れない心境に。今起こっている目の前のできごとだけについて、思うことを伝えましょう。

怒らず伝える言い方テクニック「4つの箱」と「五つのべからず」とは?の画像3

 

協力/一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 イラスト/オガワナホ 編集協力/原陽子

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