キレないママになるために、今日からできるアンガーマネジメントとは?
2020年6月26日

キレないママになるために、今日からできるアンガーマネジメントとは?

「毎日、子どもに怒ってばかり……」「自分がこんなにキレやすかったなんて!」……そんなお悩みママのみなさん、怒りをコントロールする「アンガーマネジメント」で、キレ体質を改善しましょう。
教えてくれるのは、日本アンガーマネジメント協会の長縄史子さんです。自分も家族もハッピーになるためのヒントをお届けします。

「怒らない」ではなく「後悔しない」ために

 アンガーマネジメントは、そもそも「怒らなくなる方法」ではありません。怒る必要のあるものとないものを線引きする、「後悔しない方法」です。
「怒って後悔する人もいれば、怒る必要があるのに怒れなくて後悔する人も。大事なのは怒りに振り回されないこと。イラッとしたときに一番いけないのは、感情的に怒り過ぎたり、反射的に言い返してしまうこと。感情のピークは長くて6秒。その6秒間をやり過ごすだけでも大きく変わります。
 怒りの正体は個人のそれぞれの価値観、『べき』だと言われます(下記参照)。自分の『べき』と違うことには『許せない』となりがちですが、『でも、これならまぁ許せるかな』と許容範囲を広げてみて。長年の価値観を崩すのは難しいですが、自転車がこげるようになるように、日々の積み重ねで変えられます。怒りは伝染しやすいもの。その連鎖を断ち切れば、自分も家族ももっとハッピーになりますよ!」(長縄さん)

 

こんな風になってませんか?
つい怒りが爆発……!!

キレないママになるために、今日からできるアンガーマネジメントとは?の画像1

子どもに怒って険悪に、そんな自分に自己嫌悪……子育てあるあるですね。アンガーマネジメントでそのスパイラルを断ち切りましょう。

 

まずは怒りの“正体”を知ろう!

怒りの原因はその人なりの「べき」

私たちは自分の大事な価値観「べき」が守られないと怒りを覚えます。自分を中心に「べき」の三重丸をイメージし、「許せる(OK)」「まぁ許せる(許容)」「許せない(NG)」ゾーンを考えてみましょう。「野菜は残さず食べるべき」から「半分食べれば」「ひと口食べられれば」へと「まぁ許せる」ゾーンを広げることで、ムダな怒りを減らせます。

キレないママになるために、今日からできるアンガーマネジメントとは?の画像2

怒りは「第二次感情」

氷山をイメージしてください。水面から出ているごく一部が「怒り」、目に見えない水面下には、悲しい、心配、つらい、悔しい……といった「第一次感情」がたくさん隠れています。怒りの元にある、今の自分の本当の気持ちを見つめてみて。

キレないママになるために、今日からできるアンガーマネジメントとは?の画像3

必要な怒りもある!

怒りはもともと動物が危険から身を守るための本能。悪い感情ではありません。怒りを「なくす」のでなく「コントロール」するのがアンガーマネジメント。言いたいことをがまんするのではなく、衝動に振り回されずに伝えることが大切なのです。

キレないママになるために、今日からできるアンガーマネジメントとは?の画像4

 

キレないママになるために、今日からできるアンガーマネジメントとは?の画像5教えてくれたのは
長縄史子さん
ながなわふみこ/一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 アンガーマネジメントファシリテーター™。アサーティブトレーナー、応用心理士。著書に『マンガでわかるおこらない子育て』(安藤俊介/共著 永岡書店)など。

協力/一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 イラスト/オガワナホ 編集協力/原陽子(kodomoe2018年12月号掲載)

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