子どもの発熱【症状から見る子どもの救急ガイド・1】
2019年9月5日

子どもの発熱【症状から見る子どもの救急ガイド・1】

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高温多湿で体力が落ちやすく、夏風邪やさまざまな感染症にもかかりやすい季節。
おでかけが増える時期でもあり、出先で急なトラブルに見舞われることも。
正しい知識を持って、慌てず対応しましょう。

救急の連絡先などを調べておくと冷静に対応できる

 初めての発熱やケガで、パニックになった経験を持つママも多いはず。
「子どもの不安を増長しないためにも、大人が冷静に対応しましょう。熱があっても元気なら、その場でできる看護をしながら様子を見て。その他の症状も、病院に行く前に経過や状態を観察・記録しておくと、診察時の参考になります。目につく場所に救急相談センターの電話番号を書いておく、処置法がわかるサイトをブックマークしておくのも有効。旅先の救急病院や、航空会社の対応などを事前に調べておくことも、いざというとき安心です」

子どもの救急時に心がけたいこと

・子どもの様子をよく観察

症状が出る前の様子や今の症状、経過を観察。便や吐しゃ物を写真に撮り、診察時に見せて。

・子どもを落ち着かせよう

症状に応じて横たわらせたり、やさしく声をかけて体をさすったりして、安心させましょう。

・ママ、パパも落ち着いて行動

大人の不安は子どもに伝わります。冷静さを心がけ、まずは自宅でできる処置を行うこと。

 

見た目に具合が悪そうなとき

発熱

子どもの発熱【症状から見る子どもの救急ガイド・1】の画像1

日頃から平熱を把握しておき、数値だけでなく全身症状から判断しましょう。
急に症状が進むこともあるので、様子をしっかり観察することが大事です。

ここをcheck!

□熱は何度?

□子どもの様子は?
ぐったりとして元気がない、水分や食事が摂れていない

□他の症状は?
せきや鼻水、発しんが出ている、おう吐や下痢がある、耳を痛がる

□けいれんは?
5分以上けいれんが続く、意識がなく白目をむく、全身がふるえる

※体調が悪化したりして病院を受診する際も、その時の子どもの様子を把握しておくと診察がスムーズ。チェック項目で子どもの状態を確認しておきましょう。

すぐにやるべき手当て

熱を正確にはかる

わきの下に体温計を挟んだら、子どもが動いてずれないように腕をしっかり押さえます。わきに汗をかいていたり、布団をかけ過ぎて熱がこもったりしていると正確にはかれないので、気をつけて。

水分を摂らせる

子どもの発熱【症状から見る子どもの救急ガイド・1】の画像2

発汗による脱水症状が心配。意識してこまめに水分補給を。できればスポーツドリンクよりも経口補水液がベター。体をふいて、汗で湿った服は着替えさせましょう。

体を冷やして安静にさせる

子どもの発熱【症状から見る子どもの救急ガイド・1】の画像3

けいれんなど他の症状がなく、食事も摂れるようなら、安静にして様子を見ましょう。全身が熱くほてっているときは、保冷剤や氷枕で頭やわきの下などを冷やし、寒がるときは湯たんぽなどで手足を温めてあげて。

こんな病気の可能性

熱中症
風邪などの感染症
熱性けいれん
髄膜炎 など

こんなときはすぐ病院へ

●意識がもうろうとしている
●息が苦しそう
●けいれんが5分以上続く
●異常行動がある
●くちびるや爪が紫

 

子どもの発熱【症状から見る子どもの救急ガイド・1】の画像4教えてくれたのは
伊藤隆一先生
いとうりゅういち/的場医院院長。日本小児科医会常任理事。小児救急医療の専門家として、家庭でできる救急処置を啓蒙している。

 

次回は、子どものおう吐や皮膚トラブル【症状から見る子どもの救急ガイド・2】です。

イラスト/ホリナルミ 取材・文/田所佐月

 

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