子どものうちから身に付けよう! 歯とお口の健康レッスン 後編
2018年11月5日

子どものうちから身に付けよう! 歯とお口の健康レッスン 後編

虫歯が心配、歯がちゃんと生えてくるか気になるetc.子どもの歯と口の中を健康に保つためにはママの意識が大事です。正しいケア方法と、習慣化したいポイントをおさらいしましょう!
イラスト/山田美津子

教えてくれたのは
網野重人先生
あみのしげと/桜堤あみの歯科院長。小児歯科専門医。患者さんとのコミュニケーションを重視し、子どもの発達段階や個性を尊重した歯科治療を提供、保護者からの信頼も厚い。
www.aminoshika.jp/

 

教えて!網野先生
みんなの疑問&不安Q&A

kodomoeママが気になる、子どもの歯についての疑問や質問に、ズバリお答えします!


Q

フッ素は体によくないとも聞きます。
フッ素入りの歯磨き粉を使っても子どもの健康に影響ない?
(izumiさん/2歳男の子ママ)

A
一般的な歯磨き粉に入っている量ならまったく心配いりません

「フッ素は虫歯予防の効果があり、安全性の高い薬です。摂りすぎて健康を害するということはまずありません。逆に、子どもの歯磨き粉に入っている量は多くなく『使わないよりいいだろう』という程度なので、使っているから虫歯にならないということもありません」

Q
虫歯がうつるといけないから
大人と同じ箸を使ったりキスは避けたほうがいいですよね?
(sanaちゃんママさん/5歳女の子ママ)

A
虫歯のリスクは上がりますが
親子のスキンシップも大事です

「確かに虫歯菌が大人の口からうつることはありますが、虫歯菌が子どもの口に入るルートはそれだけではありません。気にしすぎるあまり、愛情表現をがまんするくらいなら、私はやってもいいと思います。日々のケアや定期検診をきっちりやっていれば心配いりません」

Q
虫歯を防ぐために、歯医者さんで
やってもらえるケアはありますか?
(さちさん/4歳&2歳男の子ママ)

A
フッ素塗布やシーラントは有効です

「歯科で塗るフッ素には高い虫歯予防の効果があります。乳歯も永久歯も、生えてから2年ぐらいは虫歯になりやすいので、塗ってもらうといいでしょう。また、歯の溝にシーラント剤を流し込み、溝を埋めて汚れを残りにくくする方法も。成長や必要に応じて施すものなので、歯科で相談してみてください」

Q
息子には下の歯を前に突き出すクセがあります。
このままの形で固まってしまわないか心配。
(naonaoさん/2歳男の子ママ)

A
奥歯が生えそろう3歳までは
そんなに心配いりません

「子どもは大人に比べて下あごの動く範囲が広く、あごを前に突き出すクセがある子は結構います。そのうち治まることが多いので、奥歯が生えそろう3歳ぐらいまでは心配することはありません。どうしても気になるようなら歯科を受診してみても」

Q
娘はよく歯ぎしりしています。
そのうち歯がすり減ってしまいませんか?
(yuiママさん/4歳女の子ママ)

A
あまり激しいようなら歯科で診てもらって

「あごの成長で噛み合わせが変化して歯ぎしりが起こる場合があると言われています。歯ぎしりすることで、噛み合わせの変化によるストレスを解消していると考えられるので、成長期の歯ぎしりはあまり心配いりません。ただ、まれに歯がすり減ってしみたりする子もいるので、時々歯科医院で見てもらうと安心です」

Q
信頼できる歯科医は
どうやって見極めたらいいのでしょうか?
(ピロすけさん/6歳女の子、3歳男の子ママ)

A
子どもの歯を診る専門家である
小児歯科専門医がおすすめです

「安心して子どもの歯の治療を任せるには、『小児歯科専門医』がいる歯科がベスト。小児歯科専門医は、大人とは全く異なる成長期の子どもの歯を診る専門家。治療だけでなくコミュニケーションの取り方、安心の与え方などトレーニングを積んでいます。子どもが歯医者嫌いにならないために、ぜひ小児歯科専門医を探してみてください」

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