ママのための美乳トレーニング
2018年10月29日

ママのための美乳トレーニング

産前産後のママのカラダを整える人気整体師であり助産師の是枝貴子さん。キャンセル待ち100人以上、芸能人や有名アナウンサーも通うカリスマ助産師が、悩める女性のカラダを10回にわたって解決!(kodomoe2017年6月号掲載)
撮影/志田三穂子 イラスト/堀川波 

「ママのボディメンテナンス ~産後のトラブル10選~」これまでの連載はこちらから

おっぱいをゆらゆらさせて美乳になろう

ママのための美乳トレーニングの画像1

 

ママになって初めて体験するトラブル

 出産するまでは体験したことのない産後の不調といえば、おっぱいにまつわるトラブル。張って固くなったり、しこりができたり、痛くてうつぶせになれなかったり。つまりを放っておくと乳腺炎を引き起こし、ひどくなると入院ということも。ママだけでなく、女性にとっては乳がんのセルフチェックも兼ねて、日々の暮らしで大切にしたいおっぱいです。
 そもそも、おっぱいが詰まりやすいママは、「食事がよくないのかな?」「つまりやすい体質だから?」「冷え症のせい?」などと考えがちですが、背中や肩が凝っていませんか? そう言われれば、おっぱいトラブルを抱えていると同時に肩こり、ありますよね。

やわらかおっぱいへの 道は肩まわりから

 母乳はもともと血液でできています。乳房には血管が通り、乳腺や乳管も通っています。カラダの他の部分と同じように筋肉が凝ると、血管や乳腺が圧迫されて流れが悪くなります。
 勘違いしやすいのですが、流れをよくするためにゆるめないといけないのは、乳房そのものではなく、実は“基底部”と呼ばれる、乳房と胴体が接している部分とその周囲の筋肉なんです。
 普段より胸が張ってボリュームが増し、それだけでも肩に負担がかかっているのに、授乳中のママは、基本的に前かがみの姿勢の連続。それに加えて、睡眠不足や長時間の抱っこ。寝るときさえも赤ちゃんと添い寝していれば、カラダが固まっていて当然。
 でも、これではカラダが縮こまって、背中から肩や胸部までガッチガチです。サロンで肩甲骨まわりを重点的にケアすると「母乳の出がよくなった」ということもよくあります。そんなトラブルの予防法は、乳製品を控える、赤ちゃんに吸ってもらう、助産師さんにおっぱいマッサージをしてもらうというのが定説ですが、整体に携わる助産師としては、トラブルを起こさないカラダづくりを勧めます。子どもと遊ぶときに四つ這いになってみたり、授乳前に肩甲骨まわりをゆるめたり、トラブルを予防するためのちょっとした動きを取り入れる。肩こりをほぐし、“自前のブラ”である小胸筋を鍛えることで、美しいおっぱいにしていってほしいです。
 もちろん、乳腺がつまったり、おっぱいが石のようにガチガチになったら、助産院や病院の母乳外来で早期に対処しましょう。

奇跡を起こしたママのサポーターとして

 ママの不調は暮らしにくさにつながり、赤ちゃんたちにも伝わってしまいます。私自身、サロンを始めてから結婚し、不妊治療を経て1児の母になりましたが、妊娠中は悪阻やむくみなどのさまざまなトラブルに直面。あれほど望んだ妊娠なのに「辛い……」と涙したこともあり、ママたちの苦労を痛感しました。
 サロンで10年、ママたちと接していていつも思うことは、どの赤ちゃんも数々の奇跡の上に起こる最高のギフトだということです。子どもたちのためにも、妊娠、出産、そして育児というかけがえのない時期のママたちをこれからも応援します。

ママのための美乳トレーニングの画像2是枝貴子さん
これえだたかこ/ママのための整体サロン「マミーサロン」主宰。助産師、鍼灸師、アロマセラピストなど数多くの資格を持つ。産科勤務時代、ママのカラダを助けたいと一念発起し骨盤ケアを学ぶ。現在月200名以上のママの施術に従事。
http://www.mommy-salon.com

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