子どものうちから身に付けよう! 歯とお口の健康レッスン 前編
5歳ごろ
「6歳臼歯」が生えてきたら
最初に生える奥歯の永久歯、
「6歳臼歯」を大事に!
奥歯でいちばん最初に生える永久歯が、通称「6歳臼歯」。早いと4歳半くらい、遅くとも9歳くらいまでには生えてきます。食べられるものが増える、高さがないので歯ブラシが届きにくい、歯ぐきがかぶさっていることが多いといった理由から、6歳臼歯は虫歯になりやすいもの。汚れを残さないていねいな歯磨きを習慣にしましょう。
1本磨きで虫歯をブロック
6歳臼歯は歯の表面をザーっと撫でる磨き方ではなく、横から歯ブラシを差し入れてくまなく磨く「1本磨き」をしましょう。歯が生えてから2~2年半は「幼弱」と言い、まだ歯が弱く虫歯になりやすい時期。ていねいな1本磨きをしてあげてください。
健康な歯とお口のために毎日できること
1. ママの仕上げ磨きは
小学校低学年までは必須
子どもが自分で磨いているだけでは、どうしても磨き残しが出てしまいます。虫歯予防にはママの仕上げ磨きはマスト。できれば10歳くらいまではやってあげるのが理想です。
2. 4か月に1度は歯科検診を受け
歯の状態を知ろう
歯並びや歯の状態を確認するためには、定期的な検診が不可欠。特に永久歯が生えてくるようになったら、4か月に1度は検診を。対応が早ければ、歯並びが悪くても生え変わりのタイミングを利用して、きれいな歯並びに直すこともできます。
3. 歯の再石灰化のために
おやつのダラダラ食べはやめよう
おやつをダラダラ食べ続けていると、唾液で口の中を洗い流すことができず、虫歯になりやすいです。おやつタイムは30分以内に。また、食べたいときにその都度食べることはせず、おやつの時間をしっかり決めましょう。
4. おやつはできるだけ固いものを
選んで唾液の分泌を促そう
奥歯が生えてきたら、噛み応えがあって甘くないせんべいやするめなどのおやつがベスト。唾液がたくさん出て虫歯予防になります。甘いものを食べるなら、ダラダラ
食べないこと。何も食べない時間を作るのが大事です。
5. 歯磨きの時間をなるべく決め生活習慣として定着させよう
歯磨きを当たり前のようにするようになるには初めが肝心。歯磨きを嫌がって暴れたりしてもくじけず、できるだけ毎日同じ時間に磨くようにしましょう。そのうち、「この時間になったら歯磨き」と子どもが自然に思うように。