手づくりマスクの動画と型紙が「簡単でわかりやすい!」と話題。音楽家・良原リエさんに聞きました
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、マスクの品薄状態が続いています。そんななか、音楽家でトイ楽器奏者の良原リエさんが、インスタ上で手づくりマスクの作り方動画を紹介、「簡単でわかりやすい」と話題になり、海外からのアクセスも増えているそう。良原さんにお話をうかがいました。
3タイプのマスクの作り方動画をインスタグラムで公開中
音楽家として活動しているいっぽう、『たのしい手づくり子そだて』(アノニマ・スタジオ)という著書を出すなど、暮らしのなかのあれこれを楽しく手作りするという生活スタイルが人気の良原さん。今回、マスクが品薄という状況を見て「お裁縫が苦手な方でもトライしたくなるような、とにかく簡単な作り方を考えてみよう」と思ったのが、手づくりマスクを作るきっかけになったのだそう。
まず作ったのは「ガーゼハンカチで作る子ども用マスク」。子ども用のガーゼハンカチをリメイクしたもの。周囲をハサミで切って折り畳み、3回直線で縫えば完成、というとてもシンプルなタイプです。動画を見ながら作れば、裁縫は苦手、という方でも簡単にできます。
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次に作ったのが大人用のプリーツマスク。大判のハンカチ(45cm×45cm)を折って、こちらも直線を3回縫えば完成。シンプルながら、プリーツがあるので、立体的でフィットしやすいのが特徴です。
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インスタ上で公開したところ、多くの反響があって、世の中にマスクを求めている方がいっぱいいることをひしひしと感じた、という良原さん。さらにフィット感のあるタイプも作ろうと、立体マスクに着手したそう。今度は型紙付きで簡単とは言えないかもしれませんが、口周りにしっかりフィットします。
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こちらのマスクは型紙も公開しています。
このマスクの動画をアップしたところ、日本はもちろん、海外からの「いいね!」とフォローが一気に増えたそうです。簡単にできるものよりも、フィットするマスクを探している人が、海外にもたくさんいるという事実から、世界でパンデミックになっていることを実感したそう。
「役に立てることはとても嬉しいことです。そしてこんなにも多くの方が困っていることに心が痛みます。手づくりマスクでどこまで感染を防ぐことができるかわかりませんが、マスクをつけることで安心感を得られるなら、それを手渡せているようでとても嬉しいです。直接メッセージもたくさんいただいています。多くは、お店にマスクが売っていない、買えないから、あなたの投稿がとても役立ちました、ありがとう、というものです。言葉の説明がなくてもわかるようにと、動画で投稿して本当によかったと思いました」(良原さん)
マスクがほしいのに手に入らないという状況が世界各地で広がっているなか、「お役に立てれば嬉しい」という良原さんの言葉に心があたたまります。海外からの「THANK YOU SO MUCH!!!」といったコメントにも、今、世界中で切実に求められている情報であることが感じられます。
日本でも、マスクの品薄な状況はまだ続きそうです。文科省からは、学校再開にあたって、子どものマスクは手づくりを推奨するというニュースもありました。新学期に向けてお気に入りの布を使って親子で作ってみるのもいいかもしれませんね。
良原リエさん
よしはらりえ/音楽家。アコーディオニスト、トイピアニスト、トイ楽器奏者として、映画をはじめ、TV、アニメ、CM、ミュージカルなどの演奏、制作に関わる。トイ楽器を用いた子ども向けコンサート、ワークショップなども行っている。著書に『まいにちの子そだてべんとう』『たのしい手づくり子そだて』(アノニマ・スタジオ)『トイ楽器の本』(DU BOOKS)など。
写真/良原リエ
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