自由研究スイーツ!宝石のようにキラキラの「琥珀糖」【最新号からちょっと見せ】
いつも食べているケーキやキャンディが、なぜこんな食感なのか、こんな色なのか、実験しながら考えてみませんか? 「おいしい」と感じるものには理由があります。身近なものから科学を探求してみましょう。kodomoe8月号では、「なぜおいしくなるんだろう? 自由研究スイーツ」をご紹介。今回は、宝石みたいな「琥珀糖」の作り方をご紹介します。
琥珀糖(こはくとう)
作りたては宝石のようにキラキラ。表面の変化をチェックしよう!
【材料】(作りやすい分量・直径約3cm大の琥珀糖50個分)
A 粉寒天…4g
水…160mL
グラニュー糖…300g
かき氷シロップ(好みの色)…20~40mL
【作り方】
1. 小鍋にAを入れてゴムベラで混ぜ、粉寒天を溶かす。中火にかけ、沸いてきたら火を弱めて約2分煮る。火から下ろし、グラニュー糖を加えて溶かす。弱めの中火にかけ、焦げないように底をゴムベラでゆっくりと混ぜながら煮詰める。液をすくってみて、ゴムベラから糸を引くように落ちるようになるくらいが目安。
ゴムベラを持ち上げ、糸が引くくらいが目安。水分が多いと結晶化に時間がかかる。
2. バット(約20×16cm)に1を半量入れ、かき氷シロップを加えてスプーンでゆっくりと混ぜ、色を付ける。残りの1を加え、スプーンで混ぜ、好みの色加減にする。泡が浮いてきたら端に寄せて除く。
かき氷シロップを入れたら、軽く混ぜる。あえて色をまだらにすると天然石のような見た目に。
3. 常温で約2時間置き、固まったら冷蔵室で1時間以上冷やす。
常温に2時間置きしっかりと冷めて固まってから冷蔵室へ。
4. 3を好みの大きさに手でちぎる、または包丁で切る。
好みの大きさに手でちぎった状態。作りたてはキラキラとして透明感がある。
5. オーブンシートを敷いたバットに4を重ならないように並べ、結晶化するまで乾燥させる。
<乾燥するまでの目安>
涼しいところで扇風機の弱風を当てる。扇風機の風を約5時間当ててから冷蔵室に入れると、約1週間程度で結晶化する。湿気が低い時期は常温でもOK。
最初から冷蔵室に入れると2週間程度かかる。条件を変えて、乾燥するまでの時間を比べてみても。
POINT
砂糖の結晶化を使った実験。高温に熱した寒天液に溶けて透明になっていた砂糖が、表面に出てくることで白っぽくなり、シャリッとした食感に変化していくよ。完成までの目安は1週間ほど。毎日状態を観察しよう。
教えてくれたのは
八木佳奈さん
やぎかな/フードコーディネーター・スタイリストとして活躍するかたわら、レシピの発信も行う。著書に絵本『のりものべんとう』(キッチンミノル/写真 白泉社)など。Instagram:@yagikana_fs
撮影/松村隆史 スタイリング/河野亜紀(kodomoe2023年8月号掲載)