認知特性を知れば、子どもが伸びる!
A. 視覚優位タイプ
「見て」記憶し、絵を描くのも上手い
見たものを、写真を撮るように映像で鮮明に記憶できます。立体的にイメージするのが得意な3Dタイプも。ものへのこだわりが強く、視覚的に好ましいと感じたものを集めたり、眺めたりするのが好き。画家、デザイナー、建築家、外科医などに多い。
おすすめの遊び
積み木やパズル、お絵描き、粘土遊び。図鑑も好き。自然の多彩な色や質感に触れるのも◎
point:お手本なしでゼロから自由に作らせて!
B. 言語優位タイプ
「話す」力が強く、想像力も豊か
おしゃべりが上手で、見たこと感じたこと、その日のできごとなどを、順序立てて説明できます。本を読むのも好きで、想像力が豊か。ノートをきれいにまとめるのが上手なタイプと空想力の高いタイプが。作家、教師、内科医、コピーライターなどに多い。
おすすめの遊び
しりとりやなぞなぞなど言葉を使った想像遊び。絵本や映画など上質な物語に出会わせて。
point:豊かな物語にどんどん触れさせよう!
C. 聴覚優位タイプ
一度「聞けば」理解でき、歌も上手
話を聞いただけで内容を理解し、イメージできます。また、一度聞いた歌やメロディを、すぐに覚えて歌ったり、ものまねやダジャレなども上手。外国語の習得も早い。中には絶対音感を持つ子も。音楽家、アナウンサー、弁護士、芸人などに多い。
おすすめの遊び
音おもちゃや楽器、ダンスなど様々な音楽やリズムに触れさせて。英語など語学もおすすめ。
point:歌って踊れる体験型イベントに参加も◎!
「見る」「話す」「聞く」力を総合的に伸ばす遊び方
幼少時代はまだまだすべての認知能力が伸びるとき。ひとつの遊びでいろんな力を伸ばすコツ、教えます!
クイズかるた
目と手を協調させながら「聞く」「見る」を鍛える
耳で聞き取る「聴覚」、聞きとった言葉をイメージする「言語」、絵や字を映像で記憶する「視覚」、すべての力を育むかるた遊び。動物の絵や写真でカードを作って「うさぎはどれ?」という簡単なクイズから「白くて、長い耳を持つ動物は?」など、成長に合わせて問題を変えて遊ぶのがおすすめ。
音当てゲーム
家にある道具を、触って鳴らして五感を刺激する
動物の鳴き声などが出るおもちゃを使ってもいいのですが、家にある道具で音を出すだけでもOK。ボウルにビー玉やブロックを入れて混ぜたり落としたりすれば、聴覚だけでなく触覚も刺激。カスタネットを叩いて「何回音がした?」と対話することで、聞く・話す力も養うことができます。
しりとり
ルールに沿った言葉遊びでイメージする力と「話す」力を養う
単純な遊びですが、相手の言葉を聞きとり、ルールに従ってイメージしたものを言語化する作業は、聞く・話す力を鍛えるのに最適。「動物しりとり」「果物しりとり」「赤いものしりとり」など、発達に応じて難度を上げていくとよいでしょう。言葉のやり取りを通じて、語彙力も育ちます。
シンプルな木のおもちゃ
遊び方は、無限大! 手を使うことで様々な力が発達
積み木も、目と手を協調させながら創造力を育てます。積み上げて立体物を作る中で、空間認知力も鍛えられます。昔ながらのダルマ落としは、「上から2個目を落として」などと指示を出せば、数の概念も育ちます。コマなど友達と競わせる遊びは、コミュニケーション力もアップします。