「純手打ち　麺と未来☆海老塩雲呑」【奥山佳恵の『ラーメン天国』第百二十八回】

みなさまこんにちは!
いつも御覧いただいてありがとうございます♪

今回の一杯は完全に
「ジャケ買い」ならぬ
「店名買い」、店名チョイスで

「純手打ち 麺と未来」です♪

「ジュン」に「ミライ」だなんて
惹かれずにはいられない最強タッグ♪ (個人調べ笑)

場所は東京都・下北沢。駅の東口から歩いて徒歩3分!
・・なのに、東口を出た、まではバッチリだった、のに
１本目の角を右か左か、でまんまと反対の「右」を選んで遠回り。
あわてて調べたナビでは現地点から「徒歩6分」だって。いきなり倍! 

なかなか会えないジュンとミライ。(そんな店名じゃない)
ようやくたどり着き、いざ一歩足を踏み入れてみると
出迎えてくれたのはお出汁でしょうか? いい香り!
期待値高まります。さすがよジュン!

ジュンは券売機で食券を購入するスタイル。
「左上が一押し」だと勝手に思い込んでいるので見ると

「特製塩」です。そしてそのお隣が・・
「海老塩雲呑麺」! 
ワンタン・・それは
前回の「らぁめん夢」で
「描くのが大変そうだから」と
ヒヨッて、選択しなかったシロモノ。

けれど「絵を描くのが好き」と自分から言っておいて
「描くのがチョット」と避けるだなんて
お絵描きビトとして身がすたる!
ていうかエビが大好きだから
今回は描くぞ、ワンタン!

まずはスープ♪

いやもうホントおいしいー!
お出汁が優しい。塩なのに甘み。
いくらでもいただけちゃう系よ! 
罪悪感もないのでおそらくカロリーもゼロ。(断言)

わっ、コチラが麺なの? 
と思ったら違った。
ワンタンでした。
麺はコチラ!

ドドーン! 
の、吹き出しをつけたいくらいの大迫力!
ゴロゴロとした男らしいビジュアルの麺は
「麺」と「おモチ」の中間みたいにモッチモチ。
食感が楽しい。まさに手打ち! 麺に人の「手」を感じる!
人恋しさを心に持つ方にはより、染みるぬくもりだと思う!

さて、こちらを「ラーメン」とするか「うどん」と呼ぶのか
それは議論が及ぶところかもしれないけれど
その定義を私が決める権限などありません。
なんてカッコつけながら思っていましたが
よく見たら券売機に「塩らーめん」があった!
「らーめん」にすると麺はどんな風になるのか

どなたか行って、食べてきて報告して! (自分で行け)

清水の舞台から飛び込んだ海老雲呑(大げさ)は

レンゲに収まりきれないほど巨大!
しかも惜しみなく4つも入ってるの!
絵を描く予定のある方、勇気を出して選んで!
絵を描く予定がない方だったらなおさらです!

ひと口食べると・・「ブリッブリ」です。濁点。
「プリップリ」を超えてきたもの。それなのに!
包んだ皮は夢のようにふわふわで極上のトロみ。
よくこんな可憐さでブリッブリを包み続けていられるよ・・!

それに対して

メンマはしっかりと「堅い」。

チャーシューは

しっとりとトロけてやわらかい。

それぞれの食感が重なりあって
美しいハーモニーを奏でてる!

そして! 私の最大の感動ポイントは
「やがてその姿を変えていく」
成長していく「麺」でした。

あんなにゴッツかった麺のゴロー(誰?)が
後半になるにつれヤワヤワと年をとり

優しくトロけていったのです

人も麺も時間の経過とともに
カドがとれていくというもの

希望という名のスープの中でキラめく人生、いや麺に
私は、輝く未来しか思い浮かべませんでした・・! 
ココでしか食べられない麺。
ジュンもミライも唯一無二!

ラストはコチラも感動した

頼んでよかった「海老雲呑」で!

あとは頑張って描くのみ。
チャレンジだー!

ああおいしかったー!

器をカウンターの上に置いたら御店主さんが
「キレイにありがとうございます!」お礼を言ってくださった。続けて

「今度は醤油も食べに来てください。
しょっぱいものが食べたくなったら♪」
ですって! 来ます! 食べに行けるアイドルに! (勝手に) 

どこまでサービスが細やかなんだろう、帰り際には

アメちゃんのプレゼントもありました! ハッ!
もしかしたら私が小学生に見えましたか? 
50歳なんですYO☆

「しょうゆ」にするか「塩らーめん」か。次回までに悩んどこ♪
その時こそ、道を間違えずに3分で行きます。

ごちそうサマでしたー!