小1の壁なんてこわくない!「宿題しなさい」「早くお風呂に入って」と言わなくて済む「やること絵本」のススメ【杉浦さやか「おやこ プチプラごっこ+ plus」】
春、希望と不安が交差する新生活の始まり。「小1の壁」みんなはどう乗り越えた?
イラストレーター杉浦さやかさんが娘・ふきちゃんとプチプラ生活を楽しむようすを描く「おやこ プチプラごっこ+plus」。過去の連載記事から、今の時期におすすめしたいテーマ・内容の記事をご紹介します♪
※本文は2022年3月のウェブ記事を編集したものです。学年や年齢は当時のものです。
生活リズムやそれまでの日常が、劇的に変わる小学校入学。わが家も新しい壁にぶつかり、まわりに助けられながらなんとかクリアしてきました。
事前に準備したのは、通学の持ち物や服を揃えたことと、通学路を何度か一緒に歩いたくらい。仲良しのYちゃんママは、机に向かう習慣をつけるために、年長の夏から毎日絵日記を書かせはじめたのだとか。そのスタートの差でしょうか、3年生の現在、塾の大量の宿題も文句を言わずに粛々とこなすYちゃんと、学校の宿題をやるだけでブーブー言いながら渋々手をつけるわが子……。それでも時間割を見て用意したり、上履きを洗ったり、いつの間にか一人でできることがどんどん増えていきました。
「一年生の壁」――働くママたちの多くの心配事が、朝の通学問題。それまで送り迎えしていたのが、親のほうが早く家を出なければならず、子どもが家の鍵を閉めて一人で出かけることになるなんて……。何度も練習していてもやっぱり閉め忘れたり、さらにはドア全開で登校した強者もいました。鍵をなくして締め出された話もよく聞くので、避難先(近所の知人宅や児童館など)は決めておいたほうがよさそう。
そんなママたちはツールをかしこく駆使していて、感心するばかり。学童に行かない日は遠隔で様子を見て、声かけができるよう、携帯のGPSや見守りのネットワークカメラなどを使いこなしています。ネットワークカメラと携帯を同調させるなんて、難易度が高い……と思ったけど、設定は簡単だったそう。アプリをダウンロードして、本体後ろのボタンを押す程度で、ママ一人でサクサクできたとか。恐れずに、新しい技術を取り入れていきたいところです。
うちは夫婦ともに在宅仕事なので、通学の悩みはありませんでした。朝の困りごとといえば、睡眠が足りないとイライラキーキーしがちで、とにかく心がけたのは「早寝」。ただでさえ不安でいっぱいの一年生、気持ちよく登校してほしいから(と言いつつ、ちょくちょくもめていましたが……)。
しかし早寝のために、「宿題しなさい」「早くお風呂に入って」とずっと声かけをしなくちゃならないことにはうんざり。そこでコピー用紙で作った折り本に、やることを簡単な絵と文で書いて、絵本を制作。柱に吊るし、ぐずぐずしていたら「絵本読んでー!」と促すことにしました(友人は、朝の流れをポスターにして貼り出していました。フリー素材のイラストをプリントアウトして、時計の絵と組み合わせた力作)。10回言うより、視覚に訴えれば一発。ずっとは効かないけど、流れを覚えさせることには役立ちました。
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次回はうちにやってきた最大の「一年生の壁」――子どものメンタルケアの問題などについて書きたいと思います。
杉浦さやか Sayaka Sugiura
1971年生まれ。日本大学芸術学部卒業。在学中よりイラストレーターとして仕事を始める。 著書に『えほんとさんぽ』『おきにいりと暮らすABC』『おやこデート』(白泉社)、『おたのしみ歳時記』(ワニブックス)、『ニュー東京ホリデイ』『たのしみノートのつくりかた』(祥伝社)他多数。現在、10歳の娘・蕗と夫と3人で東京に暮らす。
杉浦さやか新刊プロジェクト(祥伝社)
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杉浦さやかTwitter
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